アンティノーリワイナリー訪問。
フィレンツェから車で30分ほどで、キアンティクラシコにあるアンティノーリのワイナリーへ到着する。建築家マルコ・カサモンティのデザインに設計事務所Hydea社の技術を駆使し、7年間かけて2012年にオープンした新施設である。
丘の傾斜を利用した3階建の建物は、屋根の上には葡萄が植えられ、トスカーナの素材、木、テラコッタ、鉄(コールテン鋼)を主な建築材として使用している、まるで美術館のような洗練された建物である。
ワイナリーは、英語かイタリア語でグループ訪問で、タイプは2種類。
1)小樽貯蔵庫のみ見学 3種類のワイン試飲
2)小樽貯蔵庫訪問と大樽貯蔵庫見学 4種類のワイン試飲
今回は、参加人数が多くなかったのでツアーに同行できたが、通訳することは禁止されている。
ワイナリー訪問は、アンティノーリ家が1385年からワイン醸造者であり現在で26代続く一家であるとの解説ビデオを見ることから始まる。
そして、小樽の貯蔵庫を見学。ここでキアンティクラシコワイン(のみ)を醸造している。樽のオーク材は、アメリカ、フランス、ハンガリー産。(と記憶する)
次に、発酵タンク。ステンレス製で小・中・大と3種類。赤い管が見えるが、ワインの入れ替えの作業中。
3階へ移動。階段に、芸術作品が展示されている。
収穫された葡萄を除梗破砕機にかける部屋と、ボトル詰めの部屋、オリーブオイル採油部屋を見学。ボトル詰めの部屋はガラス越しに覗くのだが、大きなワイナリーは凄いね。小型の機械が単順作業を繰り返すのに目を奪われた。ボトル詰め、ラベル貼り以外の機械が(と言っても、複雑なものでないが)導入されているワイナリーは初めて見るかも?
ヴィンサンタイヤと呼ばれる甘口デザートワインの樽の貯蔵庫を見学して、再び、葡萄畑の1年についてのビデオ鑑賞。(ここは小樽貯蔵庫見学には含まれないかも)
再び、2階に戻り、反対側から樽貯蔵庫を見る。小樽貯蔵庫のみ見学の場合は、ここで終わり。
今回の訪問は、大樽貯蔵庫も見学。
大樽の中身の分量を調べるコルマトーレ。あれ?ちょっと違うぞ。ただの瓶やん!
壁はテラコッタのタイルなのだが、このように隙間を開けて積んである。
最後に、試飲タイム。大樽訪問の場合は、樽貯蔵庫の横に設えられた部屋にて、座って4種類のワインを試飲する。赤ワイン3種類、甘口ワイン1種類。
大樽訪問をされる方は、試飲部屋は樽貯蔵庫と同じ気温なので涼しいです。夏でも何かしら羽織るものをお忘れなく。
3種類の赤ワイン
- ピエモンテのワイナリー『プルノット』 バルバレスコ(ネッビオーロ100%)
- キアンティクラシコ リゼルヴァ マルケーゼ・アンティノーリ (サンジョヴェーゼ90%、カヴェルネ10%)
- プーリアのワイナリー『トルマレスカ』 Bocca di Lupo(アリアニコ100%)
- ウンブリアのワイナリー Castello della sala
- ムッファート・デッラ・サーラ(ソーヴィニオン・ブラン、グレケット、トラミネール、リースニング)
- 南トスカーナ海沿いのマレンマのワイナリー『レ・モルテッレ』Vivia (ヴェルメンティーノ、ヴィオニエ、アンソニカ)
- キアンティクラシコ Peppoli (サンジョヴェーゼ90%、シラーとメルロー10%)
- キアンティクラシコ リゼルヴァ Villa Antinori (サンジョヴェーゼ90%、カヴェルネ10%)
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