グレーヴェ・イン・キャンティを訪れる。
フィレンツェからキャンティクラシコ地方へ向かう。この地方には「in chinati/キャンティの」と名の付く村が幾つかあるが、フィレンツェから出発して一番最初に到着する代表的な村が「グレーヴェ・イン・キャンティ」だ。
村の中心となるマテオッティ広場は、(写真ではわからないが)3角形をしているのが特徴である。市庁舎の前には、キャンティクラシコのシンボル「黒い雄鶏」と彫刻家イゴール・ミトライの「翼のあるトルソ(上半身)」。ミトライ自身がこの広場にやってきて、彫刻、設置場所すべてを決定したそうだ。ボボリ庭園やピサの奇跡の広場などトスカーナで度々、ミトライの彫刻に出会う。現代アートは、心地よく響いてくるものとそうでないものがあるが、ミトライの作品は朽ちたギリシア彫刻のようで浪漫があって好き。
三角形の広場の両端がアーケードになっていて、お店が並ぶ。カメラを向けると、イタリア人のおじさん達がハイ・ポーズ。お昼間から赤ワインでいい気分♪
軒を連ねるいろいろなお店の中でも、一番有名なのは肉屋「ファロルニ」だろう。店内にぶら下がる生ハムが迫力!肉類は、残念ながら日本へ持って帰ることはできぬが、ここで生ハム・サラミの盛合せがいただける。キャンティワインをお供に、最高の組み合わせ。
そして、黒い雄鶏マークのエプロンやTシャツ、クラッシック自転車レースが開催されるこの地ならではの自転車用のユニフォームなど、キャンティクラシコ地方らしい定番商品のお店もあって楽しい。
花屋ではすでに紫陽花が美しさを競い合っている。少し冷える日もあるが、日差しはもう、ぼんやりした春のものではないのに気づく。
この地方の特産品のひとつである籐で編んだ種々の商品。その昔、キャンティワインといえば、フィアスコと呼ばれる籐で包まれたボトルが特徴であった。見ていると欲しくなる籠たち。ドライフラワーが似合う素敵な籠が欲しい、と思ってもそれを飾る場所さえ我が家にはない。とほほ・・・。
マヨルカ焼の美しい陶器たち。大好き!見ているだけでも楽しくなる。
お店の年配のマダムの手による刺繍の作品たち。素敵な手作り子供服も。
味のある店構え。店主の描く水彩の版画に売り物のアンティークの額がとても似合う。キャンティクラシコ地方を描いた1枚を、旅の思い出に。掘り出し物が見つかるかも?
見事な・・・何だろう?ズームレンズしか持っていなかったので全体が撮れなかったが、見事に和風な枝付きであった。
グレーヴェ・イン・キャンティには、キャンティクラシコワインをはじめトスカーナワインはもちろんイタリア全土のワインが購入できるワインショップがある。試飲マシーンもあり、カードを購入して好きなワインをグラスで楽しめる。(試飲できるワインの種類がたくさんあるというわけではないが・・・)上で紹介した肉屋「ファロルニ」が経営しているので、まぁ、ファロルニを見れば十分かとも思えるが、多くのワインが並んでいるので面白いといえば面白い。
Enoteca Le Cantine
Piazza delle Cantine, 6
10:30-19:30
小さな村であるが、ワイナリーツアーの途中、美味しいスローフードレストランがあるので昼食に立ち寄って楽しい午後を過ごす。
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