ポデーレ・サパイオ/冬のボルゲリ2軒(2)

ポデーレ・サパイオ

午後は『ポデーレ・サパイオ』を訪問。

工場地帯にある醸造施設は、一見、味気がないけれど、こだわりを持った最新の技術が使用されている。
 
発酵タンク

ポッジョ・アル・テゾーロのお隣さん。樽の貯蔵庫。

サパイオのセラー

ここにもアンフォラが・・・。葡萄畑を通り抜け醸造施設から少し離れたオーナーのマッシモさんのご自宅兼試飲室へ移動。

サパイオの畑

手前の空き地は、古代小麦が植えられていた。この小麦でパスタを生産していたが、葡萄畑に変換するそうだ。

サパイオの猫

毛並みがとても良い猫ちゃん。人に慣れていて、かわいい。

サパイオ

紫の王冠のトスカーナIGT『ヴォルポラ』と赤の王冠のボルゲリロッソスーペリオーレ『サパイオ』の2種類。

サパイオ試飲

プティヴェルドがどんな役割をするか、未だつかめていない私は、他とはちょっぴり違うこの味がプティちゃんのおかげか、それともサパイオのカヴェとメルなのかがわからないけれど、とにかくものすごくエレガントで都会的な感じがする。王冠のイメージが似合ってるって感じかなぁ。毛皮のマントを着ている従来のスタイルの王様でなくて、アルマーニのスーツを着る新鋭の王様って感じかい?サパイオは、世界で最も優れた醸造家に選ばれたこともあるカルロ・フェッリーニ氏が手がけるワイン。フェッリーニ氏といえば、(アメリカで)一番人気のブルネッロワイナリーに選ばれたカサノヴァ・ディ・ネーリも彼の作品である。存在感があって垢抜けてるわね、どっちも。

サパイオの醸造家

案内役のとってもかわいいグレータちゃんと、醸造所責任者・醸造家のアレッサンドロさん。本日もありがとうね~!

ボルゲリはサッシカイアのおかげで、土地の存在価値を更新し世界中に認められるようになった。最初はボルドースタイルと呼ばれたが、今ではボルゲリスタイルとなり、それが個々のワイナリーで変化しだしたところにボルゲリを飲む面白味が増してきたのではないだろうか。今までアンチ・ボルゲリであった私だが、その良さが少しわかってきた気がする冬のボルゲリである。

この記事をシェアする

Facebook
Twitter
Pinterest

関連記事