オルチャ渓谷の小さな村を訪れる。
オルチャ渓谷の小さな村で 出会う景色は素朴で素敵
午後の強い日差しを避けるように、村の教会に入る。 がらんとした堂内はひんやりとして
柔らかな表情の聖母をじっと見つめる無邪気な幼子 今では複製であるが、かつては見事な多翼祭壇画で飾られた礼拝堂も、 教会を飾る色褪せたフラスコ画の物語も、 巡礼の道が通るこのあたりは、14世紀の昔から多くの旅人が それぞれの思いを込めて眺めただろう。
旅人のひとりである私 静かな教会で、しばしの瞑想を。
眩しい光の中、人気のない石造りの町を散策する。 ゼラニウム、瑠璃茉莉にラベンダー 夏の花で飾られた暖色の石壁に、くっきりと真昼の濃い影が差す。
古い佇まいに、現代アートの展示 新旧の美が思ったよりも似合っている。
小さな村のリネン屋で トスカーナを閉じ込めた刺繍が 不思議と優しい気持ちにさせてくれる 素敵な作品に出会う。
向こうの丘までずっと続く、広大なオルチャ渓谷 刈り取られた小麦畑に、糸杉とオリーブの緑
くねる道に、糸杉の並木 オルチャ渓谷のもう一つのシンボル
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