モンテリッジョーニの歴史

モンテリッジョーニの歴史を見てみよう。

モンテリッジョーニの歴史
ローマへ続く巡礼の道が通るモンテリッジョーニは、現在も多くの巡礼者が行き交う村。サンジミニャーノから丘を越えてやってくると、城壁に囲まれた姿が現れる。
モンテリッジョーニ門
村には2つの門がある。一つはかつての敵フィレンツェに向かって、もう一つはローマへ向いた門である。中世への入り口となる門をくぐると、石造りの小さな村へ。13世紀に6年ほどの歳月を費やし対フィレンツェの城塞として造られたが、戦いの場が少しずつ村へと発達していき、今では4つ星ホテルもある村である。

モンテリッジョーニ建物
石って不思議。ただ積まれているだけだが、そこから何百年と経た歴史が語りかけてくる。あら、窓際にチャイブかしらん。住民の気配を感じて、遠い昔へ馳せた思いがぐっと現在に戻される。


モンテリッジョーニの売りの一つは、城壁を歩くことができるということ。城壁の通路が2箇所あるのだが、メインの通路は修復中。何も観光の最盛期に修復を始めなくとも良いではないかと思うのだが、ようやく許可が出たということらしい。

城塞
城壁は1920・30年代に大きな修復がなされたが、この写真でもわかるように石壁から植物がニョキニョキ生えてきたりと、城壁の40%近くが劣化しているそうだ。城壁の上でイチジクの木が植わっているのに驚きと生物の強さに感心たものだが、城壁にとっては好ましくはない。この時期に修復中ということに文句を言いたくなるが、半分近くが腐食し始めていると聞くと仕方がない。最近、イタリアで芸術・文化作品の修復費を出資している企業が多い。アートボーナスと言われる制度で、税金の一部が免除される仕組みである。モンテリッジョーニの城壁もアートボーナス制度で修復費を募集中であるが、まだまだ目的金額に達していないようである。果たして、費用なくして修復は完成するのだろうか?と疑問が残る。


通行可能な城壁通路は短いけど、高いところはやはり面白い。

甲冑
城壁の入場料は、甲冑博物館と共通チケット。甲冑を試すこともできて楽し!

mappa
モンテリッジョーニの地図。

4番が門ですが、こちら側の城壁が修復中。7番は登れます。1番が甲冑博物館。


7月は中世の時代祭りが開催される。

今年は、7月5日が中世の食事会、7月6日・7日・8日・13日・14日・15日、16時から。
中世の時代祭りMonteriggioni di Torri si coronaのHP

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