秋のチヴィタ・ディ・バーニョレージョと猫

秋のチヴィタ-ディ・バーニョレージョの猫。

チヴィタバーニョレージョ全景

いつ訪れても、その独特な景色に感嘆せずにはいられないチヴィタ・ディ・バーニョレージョ。爽秋のチヴィタもまた美しい。そこに実在するのが不思議な気さえする。
この日、昼前の光は少し弱かったが、遠景を撮るには十分である。秋冬にかけて、もう少し早い時間に訪れると、時によっては霧があたりを包み込み雲上のチヴィタを見ることが出来る。霧の有無ばかりはその日でないと予想ができないが、一度はそんな幻想的な情景に出会ってみたい。

チヴィタバーニョレージョ岩肌

村へ入る300mの橋を行く途中に見える、あらわになった岩肌の色の濃淡が美しい。岩肌の趣、木々の色調、向こう側に見える寂然としたバーニョレージョの村、すべてにおいて風情がある。

チヴィタバーニョレージョ入り口

300mとは短いようだが村の入り口付近が上がり坂のため、門へ着いたときには思ったよりも息が上がってしまう。紅葉した蔦が絡まる門をくぐり、死にゆく村チヴィタ・バーニョレージョへ。

チヴィタバーニョレージョ街角

石造りの家々と石畳が舞台を作り、植物が演出する。石と草木の自然の造形物に囲まれているためか、散策していても心が落ち着く。

近年、観光客が劇的に増えたチヴィタ。今年のイースター3日間でローマのコロッセオよりも訪問客が多かったという。日本映画の舞台となったが、イタリアでもテレビ映画の舞台として人気がある。観光シーズンは人で溢れかえる。しかし、客足の少ないこれからの時期になると村の主演者が交代する。

チヴィタバーニョレージョ猫

そう。主役はこれらの猫たちとなる。いつの時期も猫たちは堂々と村を闊歩しているが、観光客が少なくなると彼らが特に目立つ、まさに猫天国。

チヴィタバーニョレージョ窓

雰囲気のある窓。秋色に覆われた中世の赴きを残す村を散策しながら、あちらこちらで猫に出会う。

チヴィタバーニョレージョの猫アルバム

写真に写っている猫たちはすべて違う子たちではないかと思う。飼い猫か野良猫かわからぬが村民たちに食事を与えられる猫たち。そのため、正午になって猫たちが勢揃いしたのかもしれぬ。

チヴィタバーニョレージョ扉

扉だけでも味があるのに、何もかもが絵になる。

チヴィタバーニョレージョ階段

秋景色の中に、すでにクリスマス仕様な階段。もうそんな時期なのか。どこかの町ではすでにクリスマスイルミネーションが設置されたとか。それはさすがに早すぎるとは思うが、1年も確実に終わりを告げようとしている。

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