ソラーノ
南トスカーナの秘境の村ツアーの最後に、凝灰岩でできた小さな村ソラーノを訪れた。知名度の低いソラーノだが、ここもピティリアーノに似てどこからが自然のままの石でどこからが家なのかわからないような造りの村だ。
イタリアの石造りの町といえばマテーラが有名だが、ソラーノは小規模のトスカーナ風マテーラと言えるのではないか。トスカーナ風?それは石の色の暖かさに、煉瓦の屋根に、周辺の糸杉に見ることができる。
クリスマスの時期に飾るキリスト生誕の人形プレゼピオの町のようでもある。きっと夜も不思議な魅力があるのだろうなと想像する。
ソラーノの近くにトスカーナの先住民エトルリア人の墓地遺跡が残されている。ということは2000年前は栄えた場所なのであろうが、今となっては廃墟とも思えるような寂しさがある。コロナ騒動後の今回、いつも立ち寄っていたバールが潰れていたのを知り、胸が痛む。観光客にとっては都合の良い、廃墟のようで実は人が住んでいる、という雰囲気に惹かれるのだが、次に来る時も村が生き続けて欲しいと願う。
トスカーナの小さな村で忘れてはならないのは、猫である。この村も歩いていると猫たちがお出迎えしてくれた。
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