フィレンツェのカクテルバー巡り(1)
サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局近くにある妖しい雰囲気が漂っているお店が随分前から気になって仕方なかったので、先日、ついに!勇気を持って(?)入ってみることにした。
The Arts Inn 、芸術の宿という名のお店で、ここは画家のギャラリーであると同時にカクテルバーとなっている。
メニューにはスプリッツやギムレット、モヒートなどの普通のカクテルも並ぶが、お店のオリジナルカクテルとなる芸術にちなんだ名前が付いているカクテルもあり、芸術の宿らしくて面白い。
ちなみに、おつまみのタラッリもとても美味しい!
私がお願いしたのは、フリーダ・K。このオレンジは、きっとフリーダの太い眉毛をイメージしているのだろう。フリーダ・カーロはメキシコ人なので、フィレンツェ生まれのカクテル「ネグローニ」がメキシコ風になっている。
カクテルの上に乗っている細い帯状のものは、唐辛子。ここに火をつけてスモーキーに、というパフォーマンスも素敵だった。様々な材料が調和を保ちながら混ざり合って、上品な味に仕上がっている。
友人が頼んだのは、レオナルド・サワー。何故にレオナルド?
ウフィツィ美術館所蔵の「東洋の三博士の礼拝」の琥珀色を表しているのだろうか?三博士は星に導かれてやってくるし、修復後、琥珀色の中にブルーの空が現れたし?と、めちゃくちゃ当てずっぽうであるけれど、カクテルの名前と画家との共通点を探しながら飲むのも楽しい。
2度目に訪れた時は、カクテル気分ではなく、ワインを頂いた。注文したヴィーノ・ディ・モンテプルチャーノは私の大好きなワイナリー「モンテメルクーリオ」。
実はこの日、家から待合せ場所のサンタ・マリア・ノヴェッラ広場まで自転車で来たものの自転車のロックを忘れたために、家に戻りダッシュでもう一度広場に自転車を走らせたので、アルコール度数のあまり高くないものを体が欲したのだった。
開店は18時30分。冬は辺りが暗いので薄暗い店内は、尚更に風情が増す。ちょっぴりハリーポッターのホグワーツ魔法学校を彷彿とさせるのは、壁に飾られた絵がぼんやりと灯る明かりに照らされる様がそう思わせるのか、いい感じである。
とてもフレンドリーで日本人のご友人もいらっしゃるというバーテンダーも、なんだかハリーポッターの登場人物っぽく素敵である。彼の作るカクテルはとても繊細で、飲む前も飲んでいる間も思考できるカクテルもあるものかと感心した。
The Arts Inn
Via del Porcellana, 63 r
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