ルッカ散策
トスカーナの小都市ルッカを訪問。トスカーナの町というと、フィレンツェ以外にピサやシエナは有名だが、ルッカはそれほど知名度があるとはいえない。しかし、実はとても見どころの多い素敵な街なのだ。
まずはルッカといえば、円形競技場広場だろう。古代ローマ時代の円形闘技場の名残を残した、楕円形の広場である。
広場の外周を一周すると、味ある通りが見れる。
ルッカは100の教会の街と言われるが、その通りに教会が多く残り、ロマネスク様式の装飾も豊富である。ここは聖フレディアーノ教会。ロマネスクの素晴らしい作品が残る。
トスカーナの田舎の村の路地も良いが、小都市のお洒落な小道も捨て難い魅力である。ルッカ散策はとても楽しい。
サン・ミケーレ・イン・フォロ教会のファサードは、迫力がある。ピサ・ルッカ様式と呼ばれる柱が並ぶスタイルだ。1本1本の柱の装飾も美しく、まるでルッカ産の絹織物のようである。
ルッカが誇るオペラの巨匠ジャコモ・プッチーニは、ルッカ出身である。生家もあり、プッチーニを巡るツアーも面白い。
ルッカのドゥオモへ。ここも逆光やなと思いながら撮った写真を見ると、偶然、空に十字架が写ってた。
ルッカのドゥオモのファサードは、ピサ・ルッカ様式の柱が美しいが、装飾も見応えがある。右上の、聖マルティーノの悪魔払いは、頭から小さな悪魔が逃げていくのが面白い。
奥に見えるのは、ルッカの見どころの一つ、グイニージの塔だ。グイニージ家はルッカを支配した一家で、塔の上に樫の木が茂っているという不思議な塔である。
街を歩いていると、どこからかヴァイオリンの音が流れてきた。どうやら音楽院の建物らしい。こういう瞬間が、欧州にいることを感じさせてくれるのだ。
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