フィレンツェのカッシーネ公園を犬と散歩。
仕事に煮詰まったとき、カッシーネ公園へ行く。森の中に身を置き、自分と向き合うために。
森といっても疑似体験に過ぎないが、1,6平方kmの緑の敷地なので、十分、森林浴を楽しめる。鳥のさえずりも聞こえてくる。
秋の散策は溢れる色が美しく、葉っぱの形はどうしてこんなに楽しいのだろう。
ベィビー樫の木ちゃんと老年の樫の木様。トスカーナは樫の木が多い。だから、どんぐりも沢山落ちている。葉っぱを見ていると柏餅が食べたくなる。
Goemonを連れてお散歩。動き回って写真が難しい。頭部だけでも可愛さ満点や〜ん、まさに親バカ。伸縮する長いリードで歩いていたら、Goemonが生け垣の隙間から向こう側へ行ってしまった。戻ってくるときに別の隙間から出てこようとするので、こりゃ、いかん!とリードを短くし引っ張ると運良く入った隙間から出てきてくれた。という場面を背後にいた数人のおじいちゃん達が「で、どうするよ?」「やったね!」とか、実況中継してくれてて笑えた。時々イタリアがとんでもなく嫌になることがあるが、こんな人達のおかげで愛着も感じるのである。
うちのジャックラッセルテリアは季節ごとに毛を抜いてあげないといけないラフ(毛長タイプ)だが、この秋はサボったので毛がのびのび。右側は茶色の毛が多く、チューバッカみたいになってきた。
他の木々はすっかり黄葉し落葉さえしているのに、銀杏はまだ完全に色が変わっていない。銀杏って、遅いのだっけ?
落ち葉や枝をお土産に、家にも秋を持ち込んで。秋色の葉っぱに実のついた枝、たとえ一時の間とはいえ、生活のなかに好きなものがあるのは嬉しい。
自然を楽しみ、目的なく犬の行くところに任せて歩いていたら、モヤモヤした気持ちも消た。できることに集中し、「一つ一つの仕事を丁寧に心を込めて」これだけである。結局、いつも同じ結論ではあるが、悩んでしまうのは自信がないからか。納得できるように努力あるのみ。