アレッツォ観光
ゴシック様式のこの大聖堂は、1278年に建築が開始された。大理石をふんだんに使ったフィレンツェの教会を見慣れていると、茶色の砂岩の石材でつくられたアレッツォの大聖堂の外観はどうしても質素に感じてしまう。教会とは、本来、質素なものであるべき、なのだが・・・。しかし、中に入ってその美しさに感激した。
私はゴシックの身廊が大好きである。アーチ型の高い柱に、採光を取り入れるステンドグラス・・・、天につながる思いがする。
身廊の天井画もすばらしいが、祈祷室のロッビア風陶器もフレスコ画も圧巻である。
鐘楼のある後陣から。
鐘楼は、三度建て直されたそうだ。一つ目の鐘楼は教会に近すぎて鐘の音の振動がステンドグラスを傷つけたそうだ。そこで教会より少し距離を置いて二つ目が造られたが、今度は地盤がゆるいため撤去。今あるのが三度目に造られたもの。遠くからアレッツォの町を眺めると、この鐘楼がよく見える。フィレンツェの大聖堂の丸屋根と同じで、昔のアレッツォの人々は旅からの帰りにこの鐘楼が見え出すと故郷にに戻ってきたのだな、と思ったことだろう。
これは、アッシジの聖フランチェスコ教会にあるジョットのフレスコ画だが、聖フランチェスコがアレッツォから悪霊を追い出しすシーンを描いている。左手に大聖堂が・・・。
アレッツォの町がなぜ映画「ライフ・イズ・ビューティフル」の舞台に使われたのか、町を歩いているとよくわかる。ふとした場所が、なんともいえない情緒をかもし出している。
中世を思わせるものもあれば、昭和チックな懐かしい雰囲気もある。心惹かれた食料品店にてパニーノを買った。
気のよさそうな店のご主人。昔の駄菓子屋のような味のある古臭くささが、良い。
ここも坂の多い町だが、道の高低がいい味を出している。
聖フランチェスコ広場でちょっと一休み。あとで「ライフ・イズ・ビューティフル」の映画を見直したが、このバールCaffe dei Costantiの前をベニーニ演ずるグイードが通っていた。なんだかうれしい。
実は、私はコーヒーを飲むつもりはなかった。しかし、こんな宣伝文句を見てしまうと、飲みたくなった。ガンベロ・ロッソが選ぶ優秀「歴史的」カフェなのだそうだ。期待に反して、コーヒーの味は普通においしかった。じゃ、優秀って?と、よくよく見ると「歴史的」な「バール」に与えられるわけであって、コーヒーの味ではなさそうだ・・・。小綺麗なバールではあったので、トイレ拝借。
アレッツォを地方の小都市とあなどってはならない。音符を発明したグイド・モナコ(写真はグイド・モナコ生家)や、ペトラルカ、ヴァザーリ、心臓が血液循環の中心となることを最初に発見したチェザルピーノ、食卓用具一式(紀元前30年頃)を発明したマルコ・ペレンニオなどを輩出しているのである。ほかにも見ごたえのある建物がたくさんあり、冬の散歩にちょうどいい。時間がなくてゆっくり鑑賞などをしている暇がなかったが、また戻ってきたい。
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