アレッツォの美しき空間。
アレッツォで一番美しい場所は、このヴァザーリの開廊ではなかろうか。
125mの長さの開廊は、1573年1月23日にヴァザーリの設計のもと建築が開始された。
アールヌーヴォーなどの曲線美が大好きな私だったが、ブルネッレスキが造り上げたフィレンツェのパッツィ礼拝堂やサンティッシマ・アヌンツィアータ広場の幾何学的な建築物に触れ合うようになり、その永遠なる美しさに魅せられた。
昔、哲学の授業で「数字は真実の枠を越えた絶対的なものとしての存在」というようなことを学んだ。そのときは絶対的なものって色気がなくって面白くない!と思ったものだが、実は綺麗に整っている建築物を見ていると飽きがこない。飽きるどころか、その美しさがじわじわと迫ってくる。冬なので人通りが少なく寂しくもあるが、美しさを独り占めできた。
開廊の下には、このようなお洒落なお店が並んでいる。
こんなところでゆっくりお茶をしてみたい・・・。
この開廊はアレッツォの中心ともなるグランデ広場に面している。
「ライフ・イズ・ビューティフル」の二人はここで再会していますね。
Buongiorno principessa!
それぞれの面で違う顔を持つ広場。
昔ながらの長屋が並ぶ。こんな家の前でグイードが「マリア!鍵!」と叫んでいた。私も「Maria! La chiave!」と叫んでみたくなったが、恥ずかしくてやめた。
何人がこのあたりで「Maria! La chiave!」と叫んだだろう。
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