冬のアッシジへ。
アッシジ はいつ訪れても素晴らしい町だが、観光客が少なくなる冬の時期は特にオススメである。
朝、フィレンツェから車でアッシジへ向かう。2時間ほど走ると、スバシオ山の中腹にアッシジの町が遠くに見えてきた。ちょうど雲の合間からアッシジの町の上に光が差していてとても綺麗。日の出る町アッシジの名前の通りの神々しい姿に、いいことが起こりそうで得をした気分になる。しかし写真スポットへ近づくと残念ながら光は消えてしまったので、町の訪問後に写真を撮ることに。素晴らしい天気であったので、午後は清々しい姿の町を撮ることができた。
アッシジは聖フランチェスコが生まれた町。800年以上も前の出来事である。彼が生まれた家の跡に建てられた教会も訪れる。
左手に天使が座っているのが、聖フランチェスコの家の扉。その古さから本物なのかも?と思わせる。今日もシスターが、聖フランチェスコの家にイタリア人の中学生の団体を案内していた。
この小さな礼拝堂で聖フランチェスコは生まれたという。伝説に過ぎないかもしれないが、中に入ると何かを感じるかも・・・。
なんでもない一角なのだが、この時期に緑に茂る木が珍しく写真をパチリ。さすが聖フランチェスコの町、生き物すべてが生を謳歌しているようである。
聖フランチェスコ聖堂へ。1230年に完成した教会には、12世紀末から13世紀にかけてイタリアで活躍した最高の芸術家が集められ装飾を行った。1253年に献堂式。
中は写真禁止なので、ウィキぺディアから写真を拝借。
下堂にあるピエトロ・ロレンツェッティの『夕日の聖母』。アッシジで活躍したシエナ派は、ピエトロとシモーネ・マルティーニ。不思議と競争するように、教会内のフレスコ画の多くは、左側にシエナ派の画家、右側にチマブエにジョットとその工房のフィレンツェ派の画家によるものである。(ジョットの中にシモーネの絵が混じっているが)宮廷好みの優美さが特徴のシエナ派、どっしりとして感情表現がすごいフィレンツェ派。ジョットも突っ込みどころがあって面白いけど、やっぱシエナ派が好き!
ピエトロの円卓を囲む最後の晩餐も好き~。
上堂には、ジョットの28枚の『聖フランチェスコの生涯』のフラスコ画。一番有名なのは、小鳥への説教。私も28枚の中で一番好き。
いつも観光客で溢れる聖堂も、1月のこの日は静かでゆっくりとフレスコ画を堪能できたので良かった!
聖フランチェスコ聖堂を見学したら、町の反対側にある聖キアラ聖堂へ。
花かごで咲くシクラメン。素敵♪
あら!中にフランチェスコとキアラが!アッシジっぽい。
聖キアラ聖堂は、ピンク色が強調されて女性っぽい雰囲気で、これまた綺麗。
町のお菓子屋。誰が食べるのかでっかいメレンゲが目立つ。
アッシジの郷土菓子ロッチャータ。シュトゥルーデルみたいな感じで、1つが大きい けど、美味しい
アッシジは、散策も楽しい。
今日のお昼はこんな感じのレストランで召し上がっていただきました。
これは年末に来た時の夕暮れのアッシジ。
夕闇のアッシジ。
夕日も綺麗だが、朝日が聖フランチェスコ聖堂の後ろから登るのは、とても心に迫る。アッシジはいつの時間も絵になる。
1泊しても楽しい町かも。
コルトーナ、ペルージャ、アッシジ泊、サンセポルクロ、モンテルキ(またはアンイアーリ)、アレッツォなんていう組み合わせのプランもありかな・・・。勝手に夢が広がるわ~。春になったら、カステルッチョまで足を伸ばしても素敵。
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