ブルネッロ・ディ・モンタルチーノワイン試飲会2016年
2月に開催された「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ新作試飲会」へ
試飲対象ワイン
- ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2011
- ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ リゼルヴァ 2010
- ロッソ・ディ・モンタルチーノ2014
今年はブルネッロがDOCに認定されてから50周年の記念となる年である。
試飲会の開催とともに、昨年に収穫した葡萄に星をつける品評会も行われる。2015年は、最高の5ッ星!昨年は7月にものすごい暑さがやってきたが、それでも1年通して葡萄にとってはとても適した年であった。
何飲んでるかわからん写真であるが、一杯目から天下のサルヴィオーニを。あくまでもサンジョヴェーゼのエレガントさを感じつつ、存在感のあるタンニンの深み。大人のワインです。
サン・ポリーノ。ブルネッロHelichrysum。単一畑でできるこのワインが造り出す、とても繊細なフルーティさと華やかな香りが私は大好きである。サルヴィオーニも同じだが、美しい余韻の深さが良い。
サンタ・ジュリア。このワイナリーは日本人の女性が奥様。販売したばかりとは思えない成熟さ。なんでだろう?すでにボトルの中で出来上がっている感があるので(比較的暖かい年だから??)、飲みやすさはあるだろうが、その分、深みに欠けるかも?
アルジャーノ。カリッとしたフルーツとしっかりしたタンニン。でもあんまりわからなかったから、もう一度試してみたいと思う。
ジャンニ・ブルネッリ。毎年評価が高いので、試したかったワイナリー。これも最後のほうに試したので、もうあんまり記憶がない・・・。残念である。
フリーニ。いいですね~。華やかでエレガントで、飲みやすい。相変わらず、すばらしいワインを造っていらっしゃいます。間違いがないね。
レ・キウゼ。ロレンツォ、目閉じてしまったね・・・。ごめんよ。
まずは、ロッソから試飲。これ、本当にロッソ?!と驚きの凝縮度!フルーツが詰まってるって感じ。すごい!2014年といえば雨が多く寒い夏という難しい年だったのに、どうしてこんなに美味しいの?と尋ねると、2014年はブルネッロを造らなかったとのこと。ブルネッロの葡萄が全部ロッソに入ったわけで、だからこんなに美味しいのか!そういえば、ビオンディ・サンティも2014年はロッソしか造らないそうだ。こんな2014年のロッソはお買い得。
ブルネッロは、これぞブルネッロという貫禄。チェリーにすみれが混じりあい、タンニン、酸、アルコールすべてのバランスが完璧。2010年のレ・キウジも非常に良かったが、個人的には2011年が好きかも。わかりやすいからかな?注目、お勧めワイナリーです!ツアーでも訪問できますよ~。
ポデーレ・レ・リーピ。モンタルチーノの南東に位置するワイナリー。珈琲のイリー兄弟が経営。暖かみのある、わいわいと楽しめるワイン。少し余韻に欠けるかな?
マストロヤンニ。こちらも珈琲のイリーが手がけるワイナリー。いつも美味しいけれど、今年はその期待を上回るよさ!熟したフルーツの香りの暖かみのあるワインの造り手だが、今年はさらに深みがあり、それに加え香草を感じ、複雑さが増す。香草の香りのするワインが好きな私だから、今年は特に気に入ったのかな。いろいろと試飲するなか、はっとさせられたワインのひとつであった。
ピオンバイア。ビオディナミで造るワイン。毎年、レベルが上がっていくのが好ましい。飲みやすい。口が感じる飲みやすさではなく、体が感じるのだ。ワインに深味がないという意味ではなく、液体自体が体のどこにも引っかからずに口からお腹まで届くっていうのかな。ブルーベリーなどの青い果実の深み。標高が高い畑だからエレガントさも際立つし、ビオディナミも可能なのだろう。
フランチェスコ(左)と兄のヴィットリオ(右)。今日はお父さんのロベルトに会えなかったが、心温まる家族経営の小さなワイナリーである。近々、ビオワイン訪問ツアー登場予定!
一口飲むと、香りが口中に広がる上級クラスのワイン。フルーティさに加え、胡椒などのスパイスも。
イメージ 15
ポッジョ・ディ・ソット。うっわ~、口の中でラズベリー、チェリーなどの赤い果実の爆発!それでいて、ビロードのような口あたりの柔らかさ。2010年のリゼルヴァは、さらなる深みがあり、参りましたの美味しさ。
私の愛するワイナリー、カパンナ。この日はワイナリーのオーナー息子アメデオちゃんが来ていておしゃべりしてたら写真撮るの忘れたやん!カッケー息子やから(ちゃんとおめかししてたし)写真撮りたかったのにッ。で、代わりにワイナリー訪問したときの写真で失礼。2010年がものすごく良かっただけに2011年どうよ?って心配だったけれど、負けていません。むしろわかりやすい。チェリーをはじめとする赤い果実の香りにちょっぴり香草が効いていて、それらが口の中に持続する。
2014年のロッソも、華やかでいい。2014年のロッソは次回の訪問で絶対買うぞと思うのである。
2010年のリゼルヴァは、いわずもがな。最高の作品です。ただ、今飲んでもちょっと難しいかなとは思えるが、潜在力半端ない。
全体的に2011年のブルネッロは評価が高い。ワインの質もいいが、暖かい年なので飲みやすいのかな?それでいて同じ暖かい年の2009年より深みがある。2014年のロッソも、私としては華やかでいいなと思う。多くのワイナリーがブルネッロ用の葡萄をロッソに入れたからだろう。そうなると、2014年のブルネッロの味が気になるが・・・。それは後3年は待たなくてはならない。
こういう試飲会は色々と試せて比較できてとても楽しいのだが、いかんせん飲める量に限りがあるので、毎回、あ!あそこ忘れてた・・・と思うのが出てくるのである。今年は、レ・マチョーケ、ラ・フィオリータ、レ・ラニャイエ。時間オーバーで残念。すべて素晴らしいワインだが、その中で私的にハッとさせられたもが、ポッジョ・ディ・ソット、サルヴィオーニ、マストロヤンニ、レ・キウゼ、カパンナか…。
いずれのワイナリーも情熱を込めて造っているワインというのがわかるから、ブルネッロはイタリア最高のワインということを差し置いても、本当に大切に飲みたいと思えるワインたちである。感動を与えてくれるすべての生産者に感謝!
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