ビオンディ・サンティ売却。
腰が抜けるほど驚きのニュースが入ってきた。なんと!あのビオンディ・サンティが競売にかけられるという。あの、ビオンディ・サンティが、だ。
モンタルチーノのビオンディ・サンティといえば、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの生みの親であり、100年間ずっとブルネッロワインの、いや、イタリアワインのトップであり続けたワイナリーである。
それが、競売にかけられる。売却先候補は、ルイ・ヴィトンかプラダか、とある国際企業かと噂されている。
なぜ、このようなことに???
ビオンディ・サンティをここまで大きくし、素晴らしいワインの造り手として、人としても尊敬に値した前当主フランコ氏が亡くなったのは2013年のこと。その後、息子のヤコポ氏が受け継いだのだが、この方の110,000,000ユーロ(ん?1億1千万ユーロ???ってことは、約150億円???)の借金のために売却を余儀なくした。
不作の2014年はブルネッロを造らなかったことが会計に響いたらしいが、2014年は造らない方針を採ったワイナリーはほかにもあるので、苦しくはなるだろうが売却まで追い込まれるなんて、どんだけ無駄使いしてん!
ヤコポ氏を一度だけ拝見したことがあるが、ワイナリーの当主というよりは映画スターのような感じであった。以前から、ワイン関係者からも彼は大丈夫?と将来を危惧する声は上がっていた。
今のところ、経営(トップ)が変わるということだけで、試飲などは通常とおり行うだろうし、実際、数件の予約をしているが何も問題ないようである。ビオンディ・サンティのリゼルヴァが試せる試飲では、今のところまだフランコ氏が愛情を込めて造ったワインが試飲できるので、手遅れ(?)にならぬうちに、今がチャンスかも?!です!
それと、ヤコポ氏が100%オーナーだったカステッロ・ディ・モンテポも銀行に取り上げられるそうだ。このワイナリーの経営が困難だったのも一因かもしれない。悪いワインではなかったが、比較的手ごろなモッレリーノ・ディ・スカンサーノということもあり品質に対して値段が合わなかったのかな。
この先、どうなるのか心配である。フランコ氏、天国で嘆いていらっしゃるだろうなぁ・・・。
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