カスティリオーネ・ドルチャ

オルチャ渓谷の村カスティリオーネ・ドルチャ

カスティリオーネ・ドルチャの噴水

エスプレッソで始まる朝、暑い日には日陰を作る街路樹、涼しげに水しぶきを上げる噴水、単調な石造りに彩りを添える季節の花。ここは、イタリアの町の集会所に相応しい要素がすべて詰まっているカスティリオーネ・ドルチャの広場。

カスティリオーネ・ドルチャの路地

散策の途中、路地に入ると、壁に這う薔薇が見事だった。ひっそりと、という言葉が似合う場所というのに、まるで物語の舞台のようだ。

カスティリオーネ・ドルチャの街角

カスティリオーネ・ドルチャは、オルチャ渓谷にある小さな村の一つである。オルチャ渓谷の村といえば世界遺産ピエンツァやワインの里モンタルチーノなどが知られているが、それらに比べると閑散としている。しかしながら負けず劣らず魅力的だ。

カスティリオーネ・ドルチャの城塞

カスティリオーネとは大きな城という意味があるが、その名前が示す通り、城塞の跡が残る。昨年、この城塞が23年ぶりに訪問できるようになった。

カスティリオーネ・ドルチャの城塞からの眺め

5月の爽やかな風の中、城塞から眺めるオルチャ渓谷。一面の緑と屋根のテラコッタの赤茶色が調和して心が穏やかになっていく。トスカーナは、村の中を散策するのも楽しいが、高台から鳥瞰するのも面白い。

カスティリオーネ・ドルチャの城塞からの眺めとポピー

トスカーナの初夏の麦畑といえば点々と咲く赤いポピーが定番だが、ここまで種を運んできたのは風だろうか?それとも鳥だろうか?燃えるような赤色が厳然たる城塞跡を彩っていた。

カスティリオーネ・ドルチャの城塞とテンテンナーノの城塞

奥に見えるのは、カスティリーネ・ドルチャのもう一つの要塞テンテンナーノだ。正確には、カスティリオーネの村落のロッカ・ドルチャにある。いずれもオルチャ渓谷を見渡す素晴らしい景色が楽しめる。

カスティリオーネ・ドルチャの市役所

イタリアの国旗が風に翻るのは、役所である。鐘楼と時計がなんとも可愛らしい建物だ。イタリアの国旗に加えEUの国旗が建物に厳かさを与えている。カスティリオーネ・ドルチャを散策していると村という方がイメージにぴったりなので村と書いたが、実はオルチャ渓谷では立派な市(コミューネ)の一つなのだ。

easyfirenzeのオルチャ渓谷ツアーの基本ツアーは、カスティリーネ・ドルチャは含まれていないが、リクエストでアレンジ可能です。

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