トスカーナのワイン
(3B Meteoから)
水曜日から、驚くほどに気温が下がった。上図は、木曜日の最低気温である。日中も、セーターやダウンが必要なぐらい寒かった。今日はマフラーを巻いている人もちらほら。
(Corriere Fiorentino)
標高の高い山では、雪が積もった。オルチャ渓谷南にあるアミアータ山も白色に包まれた。
異常気象が起こると、心配なのは農作物。天気が良く暖かい日々が続いたので、木々が芽吹き、花が咲き、大地が再び活動し始める素晴らしい季節を楽しんでいたところであった。
葡萄も新芽が伸び、春を謳歌していた矢先にこの寒波である。発芽したばかりの芽は気温が零度に達すると、器官が破壊され枝が伸びなくなってしまう。
寒波の被害は、トスカーナではキアンティ地区、キアンティクラッシコ地区、キアンティルフィナ地区が顕著で、被害を受けた農家は平均して畑の20%が、場所によっては90%もが被害を受けたそうだ。災害援助が受けれるのは被害が30%に及んだ場合ということだから、小さな農家はお気の毒である。
(Gazzettino del Chiantiより)
キアンティクラッシコ地区で私が好きなワイナリーの一つカパルサでは、霜対策として、一晩中、畑に火を起こしたという。監視における人件費、そして10立法メートル分の薪と13個の干し草塊分の燃料代の出費も馬鹿にならない。
昨年もフランスはブルゴーニャは4月末の霜被害が酷かったと聞くが、今年も同じではないかと思うと不憫でならない。
これからGWが始まり多くの方がトスカーナに来られると思うが、4月末から5月初旬はどうも寒いと予報が出ている。ユニクロのウルトラライトダウン的な上着や少し厚めの洋服が必要です。太陽が出れば暑くなるので基本は日本の5月初旬の服装で大丈夫ですが、重ね着ができるようになさって下さい。朝・夕・田舎は冷えます。残念ながら雨も降る確率が高いとのことなので、折畳み傘もご用意下さいませ。
あまり当たらないイタリアの天気予報が今回も外れますように!と願うばかりである。
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