冬のチンクエテッレとポルトヴェネレ。
冬のチンクエテッレとポルトヴェネレは、お天気が勝負。いつもドキドキしながらツアー日を待つのである。
(ラ・スペッツィア)
そんな心配とは裏腹に、素晴らしい天気に恵まれた1日!フィレンツェから車で2時間強でリグリア州に到着。港町ラ・スペツィアを越えて、チンクエテッレへ!
チンクエテッレの5つの村のうち、ツアーで訪れるのは厳選した3つの村、リオマッジョーレ、マナローラ、ヴェルナッツァ。
5つの大地と呼ばれるチンクエテッレに来たのだから5つ全てを見たいと思うのも尤もだが、言ってしまえば5つともよく似た漁村である。時間の余裕があれば別だが、どれか選ぶとするなら写真的にも私ならこの3つ。高台にあるコルニーリアも素敵ではあるが、いかんせん高台まで行くのが面倒である。
本来ならばリオマッジョーレとマナローラを結ぶ海岸沿いに設えられた「愛の小道」を散策するのだが、未だに修復中である。再オープンをする気があるのか?唯一の経済資源である観光業に対しての行政の評判が非常に悪いチンクエテッレのことである。「愛の小道」なしでも観光客がうじゃうじゃ来るのだからいらないか、と修復費をケチっているに違いない。
マナローラには、海岸沿いを歩く短い散策道がある。短いが、素敵である。
お客様がレストランで昼食を召し上がっていらっしゃる間にパニーノを頬張って、さらに高いところへ。階段を上がりに上がる。途中、シャッケトライルと書かれたシールを見つけた。シャッケトライルとは、チンクエテッレ間の崖を登ったり降りたりして、葡萄畑の中を走りワイナリーを訪問するという素晴らしい企画なのである。これだけ読むと、参加したい!と思う方もいらっしゃると思う。私もそうである。しかし、距離をチェックすると47キロ!マジっすか!
2018年は3月24日開催です。ご興味のある方は、シャッケトライルのフェイスブックをご覧ください。
https://www.facebook.com/sciacchetrail/
マナローラを上から撮る。レゴの家みたい。
チンクエテッレは路地が多い。どこに続くのか、気になる小道がたくさん。
高台の教会にある絵だが、ウフ。トスカーナにある私のお気に入りのレストランのオーナーに似ているキリストが、なんだか色っぽいから撮ってみたよーん。
マナローラの後は、ヴェルナッツァへ電車で移動。この高台からの風景は、3つの村の中でも一番人気。観光シーズンになると、この景色を眺めながら食事ができるレストランがオープンする。たどり着くまで歩くが、待ち遠しい。
ハイシーズンにはごった返す通りも、ご覧の通り。それでも見かける観光客のほとんどが、旧正月の休暇でやってきた中国人団体。チンクエテッレは彼らには人気なんだね。
人様の洗濯物にカメラを向けるのは気がひけるが、洗濯物も含めて絵になる。洗濯物に下着が見当たらないのをいいことに、失礼してパシャリ。
海のモチーフのお土産が多い。
これらをシリーズでお風呂場に飾りたいなぁ。楽しいお土産がたくさん売っていて迷ってしまうや。
ヴェルナッツァを後にポルトヴェネレへ移動する。
映画の舞台ような大通り。素敵としか言いようがない。
大通りを抜けて、岬へ。風が強いわけではないが、岩にぶつかる荒波が冬の海の厳しさを語っている。映画の始まりのようなざっぶーんッとした波を背景に、カメラに向かってポーズを取る妻を夫が連写するのはロシア人年配ご夫婦。なんつーか時代遅れな感じがたまらん絵になる。
それはさておき、岬にある教会を見学したら高台の城塞へ。
それほどの高さではないが、階段を上がると息が切れた。
岬の先にはサン・ピエトロ教会。
サン・ピエトロ教会の内部。サン・ピエトロという名のつく教会は数多くあるが、ローマへの巡礼の道に沿って多い。ということは、ポルトヴェネレも巡礼地への通り道だったのだろうか?
調べてみると、サンティアゴ、ローマ、さらにはエルサレムの三大巡礼地への海路であったらしい。
写真のサン・ロレンツォ教会は、リグリア州ではジェノヴァのドゥオモに続いて、所蔵する聖遺物の数が多いのだそうだ。
風もなく穏やかな1日で、写真日和であった。午後にはアメリカ人なぞは半袖Tシャツで歩いていたからさすがにそれには驚かされたが。
2月のチンクエテッレとポルトヴェネレは、閉店のレストランやお店が多いが、天気さえ良ければ散策を楽しめる。むしろこの時期の方がゆっくりと満喫できる。ハイシーズンの電車は嫌気がさすほどの混みようで、CNNが訪れてはいけない世界の観光地ベスト10に入れたぐらいの混沌具合である。だからこそ、オフシーズンはオススメなのです!
ご予約当日が雨の場合、ツアーの当日キャンセルは不可能ですが行き先を変更は可能です。
ブログランキングに参加しています。よろしければ、応援クリックお願い致します。