コルトーナ

コルトーナ観光情報。

歴史

コルトーナ

キアーナ渓谷を、標高500-600mの丘から見下ろすコルトーナは丘の斜面を利用して造られた町です。丘の上に建つ町はトスカーナの田舎には珍しくありません。しかしこのコルトーナは、その背後に驚くべき長い歴史が隠されているのです。

1700年に書かれたジャコモ・ラウロの本では「ノアの洪水から108年後、ノアはテヴェレ川の河口からキアーナ渓谷へと入った。ノアの息子クラーノはある丘の上までたどり着き、その場所の高さや快適さ、静けさを気に入り、ノアの洪水から273年後、そこにコルトーナの町を築いた」と伝えられています。そして、古代ローマ人がこの地を征服する前に、エトルリア民族が建設した12の都市連盟のひとつとして栄えました。

1200年にはイタリアで最初の自治都市となり独自の貨幣も製造していましたが、15世紀にフィレンツェの支配下となります。右上に見える建物はフィレンツェによって造られた要塞です。そして1860年代にはイタリア王国の一部となり、今に至ります。

景色

2003年に製作された「トスカーナの休日」という映画の舞台になったため、ここ数年アメリカ人の観光客が増えたコルトーナですが、19世紀には自然美を求めるロマン派のイギリス人、そしてフランス人が訪れた昔から人気のある観光地で、キアーナ渓谷を見下ろす町の入り口のテラスはナポレオン政権下のフランス人によって景観を楽しむために造られました。

市庁舎

眺めの良いテラスのある広場から、町の中心となる市庁舎のある広場まで伸びるのは町の目抜き通り「ナツィオナーレ通り」。イタリア統一の名残を残すこの通りは、地元の人がRugapiana(平坦な皺)と呼ぶようにコルトーナの町で唯一、平坦な通りです。

路地

ナツィオナーレ通りの左右のところどころに、上りと下りの小路が伸びます。写真の左は上り坂、右は下り坂。

花飾り

通りに飾られた春を祝う演出が素敵です。

街中

春になると町中に地区の旗がひらめき、地元民も旅人も美しい中世の町を謳歌します。

祭り準備

6月の第2日曜日に14世紀から続く中世の祭りに向けての準備祭があるようです。前回に訪れたときは冬の静けさを感じましたが、春の到来とともに町が動き出し、なにやら新しいお店も出来て活気があります。

お店

田舎でありながら、お洒落で味のある店が軒を連ねます。

カフェ店内

雰囲気のあるカフェも多く、一休みも楽しい旅の思い出です。

観光

ドゥオモ/被昇天の聖母マリア大聖堂

住所 Piazza Duomo

ピエトロ・ダ・コルトーナ

11世紀に建築され15世紀に増築・改築がなされたコルトーナの大聖堂です。堂内は、外部から予想できない美しい中にも落ち着いた装飾が施されています。ピエトロ・ダ・コルトーナの『キリスト生誕』は、バロックの画家らしい大胆な構図が面白い1枚です。

司教区美術館

時間

    • 4月1日から10月31日 毎日10.00-19.00
    • 11月1日から3月31日 金曜・土曜・日曜10.00-17.0
    • 12月26日から1月6日 毎日10.00-17.00
    • 12月25日休館

料金

    • 6ユーロ
    • 11ユーロ 6歳から12歳
    • 無料 5歳以下
受胎告知

ベアート・アンジェリコの「受胎告知」やルカ・シニョレッリの名作を鑑賞できます。

聖マルゲリータ聖堂

住所 Piazza Santa Margherita 2

時間 6:50-19:30

聖マルゲリータ

コルトーナの守護聖人である聖女マルゲリータに捧げられた教会です。14世紀初期に建築された教会ですが、19世紀に改築されました。聖女マリゲリータは、フランチェスコ宗派の在家信者でしたので、教会内部の装飾はアッシジの聖フランチェスコ聖堂を彷彿とさせる美しい造りです。

聖フランチェスコ教会

住所 Via Berrettini

時間 9:00-13:00/15:00-19:309.30-13.30、14-19.30.

聖フランチェスコ教会

アッシジの聖フランチェスコ聖堂の立案者であるエリア修道士によって建築された教会です。内部は、清貧をモットーとする典型的なフランチェスコ宗派の落ち着いた様式で、チゴリ、ピエトロ・ダ・コルトーナの絵画があります。ここには、エリア修道士、そして画家ルカ・シニョレッリが眠っています。

エトルリア考古学博物館
住所 Piazza Signorelli 9

時間

    • 4月1日から10月31日 毎日10:00-19:00
    • 11月1日から3月31日 10:00-13:00 / 14:00-17:00 月曜休館 12月25日休館

料金

    • 10ユーロ
    • 7ユーロ(4人以上家族、6歳から12歳、当日の国鉄チケット保持者)
    • 6歳以下無料
エトルリア考古学博物館
ヤンネッリ通り
中世の通り

コルトーナの街並みは、坂道だらけの石畳の道と寄り添って並ぶ石造りの家が特徴です。ドゥオモの近くに、2階部分が飛び出すように造られた中世の家が数軒残っています。これは1階の敷地面積を基準に課税された税金をごまかすために中世の節税方法でした。

1年の催し

アンティーク市

毎月の第4週末

花と銅と陶器市

5月1日

コルトーナ ジャズ

2月から4月

キアニーナ牛とコルトーナ・シラーワインの祭典

4月

聖マルゲリータの祭典

5月 コルトーナの聖女マルゲリータを祝う祭典です。

ジオストラ 中世祭り

5月・6月第2週末・10月

毎年、開催される中世の時代祭です。1000年以前から開催されていた馬上試合は、1994年に地区対抗の石弓戦として復活しました。

ジオストラ

花市

5月の最終日曜日 春の到来を祝う花市。

ビステッカ祭り

8月15日

於:Giaridini del Parterre

コルトーナはキアーナ渓谷に位置しますが、キアーナ渓谷はキアーナ牛の産地です。牛肉の産地でビステッカ、牛ステーキのお祭りです。お肉が焼かれるグリル網は、周りが14mと、イタリアで実用されている最も大きい網です!

ポルチーニ祭り

8月 18:30から 

於:Giaridini del Parterre

フリット、グリル焼きと様々なポルチーニ料理が楽しめます。。

行き方

フィレンツェとCamucia コルトーナ間はイタリア国鉄を利用し、Camucia コルトーナとコルトーナ間はTiemme社のバスを利用します。
効率的に巡るには?
easyfirenze.comの専用車がお勧めです。コルトーナとモンテプルチャーノを巡るトスカーナの休日ツアーや、コルトーナと他の町を組合せたアレンジプランも可能です。

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