トスカーナのお菓子チャルダ。
チャルダとはご覧の通り、神戸風月堂のゴーフルや炭酸せんべいに似た形をしている。15世紀のメディチ家のロレンツォ・イル・マニフィコも『チャルダ職人の歌』と題した詩を残しており、中世から存在するお菓子の一つである。
(IBC Multimediaから拝借)
写真がチャルダを焼く中世の道具である。鉄製の型を熱して、小麦粉と水の生地を薄く伸ばして焼いた。結婚式の際にはそれぞれの側に花婿と花嫁の家紋を入れたチャルダが振舞われた。もともと教会の聖体拝領の儀式で使われた酵母なしの薄っぺらいパンが進化してこのような美味なるお菓子となったという。 現在ではチャルダはジェラートのコーンぐらいでしかお目にかかれないが、モンテカティーニでは今も愛されているおやつである。 モンテカティーニのチャルダは、北ヨーロッパで作られるウエハースをアレンジしたものなので、ロレンツォ・デ・メディチも食べていた昔ながらのというものではないが、モンテカティーニでは幾つかのお店がチャルダを販売している。
(写真拝借・ブリジディーノ)


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