ミケランジェロ広場の夕暮れを見に。
8月初旬、暮色蒼然たる頃にミケランジェロ広場を訪れた。
多くの観光客がフィレンツェの自然のスペクタクルを見ようと広場に集まり、まるで劇場の客席のような階段に座って夏の夕暮れを楽しんでいる。
この日の夕暮れは20時36分。私たちが行ったのは、19時30分頃(この写真の時間)。すでに多くの人が集まって、特等席は塞がっていた。
20時過ぎになると、茜色がフィレンツェの街を包む。周囲には大勢の人がいるので没頭して見るとはいかないが、美しさに変わりない。夕暮れ時のフィレンツェは、生きながらに見る夢物語だ。
フィレンツェの街の真ん中を流れるアルノ川。私なんてフィレンツェに住むまでは、川が近くにあると蚊が多いのではないか?臭いのではないか?と否定的なことばかりを思っていたが、何よりも川のある街は美しい。街を流れる川がゆっくりと蛇行している様が、さらに美しさを増す。
この日は、雲がいい感じだった。夜の帳が下り始めると、空の雲ばかり見ていた。
21時になり、街に明かりが灯る。川沿いのランプが順番に灯っていくのを見るのが好きだ。さぁ、ニュクス/夜の出番である。
ミケランジェロ広場で夕暮れを楽しむには、夕暮れ時間を告げるアプリで日没を調べ、その1時間ほど前には広場に行くべし。特等席を望ならば、少なくとも1時間30分ほど前が良い。これは夏の間の、観光客が溢れる時期の話である。
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