クリスマスシーズンのフィレンツェ
今年も12月8日の「聖母マリアの無原罪のお宿の日」から、フィレンツェのドゥオモ前のクリスマスツリーが登場した。
イタリアのクリスマスイルミネーションは1月6日の「キリストの公現祭」まで続く。日本人にしたら12月25日を過ぎて見るクリスマスツリーは間延びした感じがするが、キリストの物語とフィレンツェでは18世紀の中頃まで3月25日の「受胎告知の日」が新年の始まりだったことを思うと、クリスマスツリーが年を越すのは至極当然なのだ。
このように垂れ下がった飾りは、星降る夜のようで素敵だ。いつもの大通りなのだが、煌びやかな照明を纏った姿は別世界のようだ。
常設のアンティークなメリーゴーランドも、この時期ばかりは魅力を増す。背景に光る四角い建物は、フィレンツェに2つあるデパートの一つリナシェンテだ。
今年の春は雨が少なくポー川の水位も下がり非常事態と言われたが、この冬は雨が多い。冬の雨は寂しいが、雨に濡れた石畳もまた良い。
フィレンツェの通りで最も豪華なイルミネーションを誇るトルナブォーニ通りだが、今年は少し控えめな気がする。それでも美しさには変わりない。
今年のサンタ・マリア・ノヴェッラ広場は、象形文字のようなプロジェクトマッピングだ。読める人には何が書かれているかわかるのだろうか?建物に規則正しく投影された文字の並びが、教会の幾何学のファサードと相まって広場が一つの絵となっていた。
日暮れの早い冬は行動時間が制限されるが、夜の帳が下がると街全体で光のスペクタクルが始まる。
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