フィレンツェのボボリ庭園
久々のボボリ庭園。町中の喧騒を忘れて一息したいときには、ぴったりの場所である。
今日ここへやって来たのは、ボボリ庭園内のリモナイアと呼ばれる柑橘を保管する温室が期間限定で特別公開中であるからだ。
ボボリ庭園に入ると上の写真の光景が見られるが、これを正面に右手に進む。
ずんずん進む。すると、月桂樹のよい香りがどこからか漂ってきた。よく見ると垣根の常緑は月桂樹で、剪定中であった。このような道が迷路のように交差し、迷いそうである。
さて、目的地に到着。
温室内はご覧のとおり、檸檬、檸檬、檸檬!である。
普段見かける食用檸檬はもちろんのこと、ほかにも見た目から面白いものもある。
檸檬にもこんなに多くの種類があったのかと感心する。
これは洋梨型檸檬。
このあばた顔のような檸檬は、このあと派手な緑になる(はず)。一度、木に成っているのを見て、そのあまりな色と形の奇妙さに驚いたことがあるのだが、実は檸檬だったのだと、これを見て知った。
実は・・・。次の予定があり時間のない中、どうしても見たかったのでやって来たボボリ庭園。その広さに圧倒されながらも、急いでとりあえずリモナイアだけを見学したはずだが・・・。
ちゃうねーん!実はこれ、リモナイアと、ちゃうねーん!
リモナイアの倉庫でしてん!
リモナイアとは、何度も言うようだが柑橘を管理保管する温室である。今では檸檬なぞ珍しいものではないが、それの何が凄いかというと、柑橘の種類が豊富というのもそうだが、柑橘系植物が育たない気候であえて人工的に檸檬を栽培するという当時のメディチ家の豪奢さ、っちゅうところですねん。(まぁ、メディチはんもそれだけやなく、研究目的もあったやろうけど)「わし、こんだけ金持ってますねん」と見せびらかす手段の一つであり、「ほほぅ、メディチはん、さすがやね」と目を細めて庶民は感嘆するわけですわ。その割には、私が足を踏み入れた建物はみすぼらしかった・・・。あれ?あれれ?と思ったけれど、自問している時間はない。
何よりも、館内に素晴らしい芳香が漂っており、これを嗅ぐだけでもリラックス効果で、それなりに面白い種類の檸檬も見れたし、満足して家路に着いた。
後でリモナイアの写真を見て、私が訪れたものと雲泥の差でショック・・・。
訪れた皆様が私のようなボケた間違いをされないように、リモナイアの写真(拝借)を載せときます。こんな立派な建物です。この建物は18世紀のもので、メディチはんが建てたんとちゃいますけどね。
Limonaia
10時から13時まで。
水曜日
2月26日、3月5,12,19,26日、4月2,9日
金曜日
4月4,11日
ボボリ庭園への入場料は必要となりますが、リモナイアへの入場料は、寄付金のみ(金額は自由)。
ピッティ宮殿だけでも広すぎて疲れますが、ボボリ庭園まで足を延ばそう!と思われる方は、日にちが合えばぜひリモナイアもご覧下さい。香りを嗅ぐだけでも癒されます。(倉庫内の香りでも癒されましたので、リモナイア内はもっと素晴らしいはず!)
ボボリ庭園の所々に、こんなかわいい(?不気味?)な給水場も。
そして、人口的な豪華さといえば、洞窟。スンバらしい洞窟がいくつか。
スンバらしい洞窟の最高峰は、ボォンタレンティの洞窟。
なんと言うか、幻想的で。
今はアカデミア美術館保管だがミケランジェロの彫刻「4人の囚人」たちが飾られていたり(今はコピー)。
こんな場所で音楽会や宴会なんて、楽しいだろうなぁ・・・。
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