9月のフィレンツェ散策した。
ドゥオモ広場にやって来た。何度通っても圧倒される美しさ。特に洗礼堂は外壁の大理石を全て掃除したので本当に綺麗。大聖堂も清掃中で、少しずつ綺麗になっている。いつ終わることやら・・・。
観光客も少なく、暇を弄ぶ馬たち。暑い中、石畳を歩かされる馬たちは可哀想な気もするが、フィレンツェの街には馬車が似合う。セーラームーンのおでこの月印ならぬ、馬たちのおでこにはフィレンツェの紋章アイリス印が輝く。
シニョーリア広場にも馬がいる。いつもはヴェッキオ宮殿正面のシャネルのお店前あたりにいるのだが暑さを避けて影に移動しているのか、ヴェッキオ宮殿と共に絵になる。
ウフィッツィ美術館には、28体のトスカーナの著名人の彫刻が並ぶ。まず最初に、フィレンツェの建国の父と呼ばれる老コジモ像。まるで我々に話しかているようだ。フィレンツェ共和国で権力を持ちながらあくまで影に徹し、共和国の繁栄なしでメディチ家が栄えることはないとの信念を持った彼らしい姿で在る。
ここはサン・フィレンツェ広場にある、フィレンツェでは珍しいバロック様式が美しい教会である。金色に光るハートが良い。喜びの聖人と呼ばれるフィレンツェ出身のフィリッポ・ネリにゆかりの建物である。ユーモアたっぷりのフィリッポ・ネリは私の中で踊り念仏的なイメージの人。
光の加減でフィレンツェの街角はジョルジョ・デ・キリコの絵画のようなシュールさが生まれる。方角に検討つけて近道のつもりで路地に入ると、結果、遠回りしてしまうことがあるが、それはこの軽く曲がった道のせいだと思っている。私の遠回りは道のせいか方向音痴のせいかわからぬが・・・。
次に来たのが、サンタ・クローチェ教会。サンタ・クローチェは聖十字架。キリストが磔刑にされた十字架を探す物語がファザードの石に刻まれている。
サンタ・クローチェ教会はフランチェスコ宗派の教会。その証拠に、キリストと聖フランチェスコのクロスした腕がフランチェスコ宗派のシンボル。なぜ、腕(手)かというと、いずれも聖痕がある。
階段を登りミケランジェロ広場へ。朝や夕方に訪れることが多くあまりお昼過ぎに来ることがないが、この時間も高い太陽の光で街がくっきりと見えて絵葉書のようである。
コロナ関連も、やはりフィレンツェはボッティチェッリのヴィーナスが人気。
フィレンツェの教会のファザードはどこも美しいが、サン・ミニアート・アル・モンテ教会とサンタ・マリア・ノヴェッラ教会のものは格別に素晴らしい。
久しぶりに、フィレンツェの王道観光名所を見て廻った。コロナ騒動で経済は下火で休業や廃業したらしきお店も目立ち寂しいが、相変わらず美しく見どころが多い街である。
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