小麦粉アレルギー疑惑でフィレンツェでグルテンフリー生活。
グルテンフリーという言葉が、流行りのように広まったのは数年前である。運良く私には関係のないことだったし、「グルテンフリー・ダイエット」とか「グルテンフリー食品は体に良い」などと聞いても、何のために?と全く意味がわからず興味がなかった。
しかし、娘に小麦粉アレルギーの疑いが浮上した。
昨年の2月過ぎから体が痒いと言い出して最初は花粉症の症状の一部かと思ったが、夏になっても治らず下痢まで併発した。それでアレルギーの血液検査をしたが、小麦粉にアレルギー反応が見えた。
そこから、グルテンフリー生活が始まった。
グルテンフリーのパスタは数社から出ている。大好きなルンモ社も試したが、ルンモ社よりバリッラ社の方が美味しかった。個人的には普通のパスタは馬リッラ社は避けているだが、これは意外だった。
イタリアの食事といえば主に、朝食にクッキーやケーキ系、昼食にパスタ、夕食にパンを食べるので、グルテンフリーはなかなかに厳しい。それでも色々なグルテンフリーの食品が売られているので助かった。今まで昼食のために使用する道具はパスタソースのフライパン×1とパスタを茹でる鍋×1だったものが、別に分けて作るので洗い物も倍になり、仕方ないが面倒である。忘れがちだがパスタを混ぜるおたまも分けなければならない。
ひよこ豆のカントゥッチ
グルテンフリーは悪いことばかりではない。米粉ととうもろこし粉で作ったパスタはあまり美味しいと言えないが、クッキーは美味しい。いや、むしろ軽さがあってこっちの方が好きかも。お菓子系はグルテンフリー、断然ありかも。ただ自分で作ろうとすると、難しい。いや、私が下手なのだろうが、米粉やそば粉100%でクッキーやクレープを試してみたが、生地が扱いにくい上にそれほど美味しいものではなかった。唯一、ひよこ豆のクッキーは香ばしくてよかった。これはリピート決定。
イタリアでもグルテンフリーを取り扱っているレストランやパン屋が幾つか存在する。グルテンフリーの葡萄のスキアッチャータを友人から頂いたが、とても美味しかった。
お店は歴史地区(中心街)から少し外れるが、他のものも試してみたくなった。
そして、先日、娘は再検査をした。
結果、アレルギーではないことがわかり一安心。では体調不良の原因は何なのか?高校4年生になる娘、進路のこともあり恐らくストレスではないかと思うが、他の検査もして消去法で調べるしかない。
完全グルテンフリー生活とお別れだけど、これらかも色々と試してみたく、フィレンツェの中心街のグルテンフリーレストランもご紹介できるといいなと思っている。グルテンフリーでお菓子やパン系のお店を経営されている方々、材料が限られている中で美味しくしかも綺麗に作られているので、本当に心から感服する。
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