春を待つフィレンツェにて。
可愛らしい黄色の房をつけるミモザは、3月8日国際女性の日の花なので3月初旬に満開と記憶していたが、最近では気の早いことに1月末から咲きだす。
調べてみると、ミモザは19世紀にオーストラリアから欧州に移植され、気候により11月から3月に咲く花らしい。故に1月末に咲いたとて不思議はないのだが、やはりトスカーナの内陸部では1ヶ月ほど早い。それでも春を運ぶ花を見つけると、気分が華やぐ。
この日は曇り空ではあるが、ここ数日はなるほどミモザが咲きたくなるほどの陽気が続く。
イタリアは今、コロナ第3派がやってきている。平日の午前は人通りは少ないが、週末の午後には街は驚くほどの人だかりとなっていた。街が通常運転に戻ったような活気があり嬉しくも感じたが、第3派到来は想像に難くない。
今までイタリアは州ごとに色分け(基準分け)されていたが、今度は市ごとに別れるようになった。トスカーナ全体はオレンジゾーン(州内の外出可能)だが、ピストイア・シエナ・チェチナがレッドゾーン(ロックダウン)指定。市によっては「濃いオレンジ」ゾーンもある。「濃いオレンジ」ゾーンは、例えば、公園を閉めるそうだ。多くの場所で子供達の集会があったからと聞くが、カーニバルがあったからなぁ・・・。この調子だと、今年もイースターは自宅待機だろう。
ここ数年、フィレンツェではこの手の鉄製の看板が流行っている。モダンでお洒落だが、あまりにも多いのでちょっとウンザリ。
素敵な店構えの大工店で照明も味がある。早過ぎる春だとか、コロナの第3波の恐怖だとかで気が重くなる話題が多いが、確実に春はやって来ている。フィレンツェの街が最もその美しさを発揮する季節、今年はゆっくりと味わいたい。
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