ウフィツィ美術館リニューアルを訪問
イタリアは5月4日から美術館・博物館が再開館した。昨年の秋も一時再開したものの冬から休館が続いていた。しかし今回は美術館に限らず全ての施設再始の決定は後戻りしないという。再開とともに、ウッフィツィ美術館がリニューアルしていた。もう記憶が定かではないが、確か10年以上前から改築が始まり未だ完成していない。それでも、少しずつ変化しているのだ。
ウッフィツィ美術館は地下階・0階(地上階)・1階・2階があり、ヴェッキオ宮殿を背に左側を「日の出側」と呼び右側を「日没側」と呼ぶ。
今回のリニューアルは美術館の日没側に14の部屋、合計129作品が加わったのと、入口・1階への階段の場所、出口が変わった。
まずは入口。日の出側というのは以前と変わりないが、位置が移動した。アルノ川に近づいた、とでも言うのかな。まだ団体がいないので団体用入口がどこなのかわからないけれど個人客と分かれているはず。(多分)
チケット売り場は反対側の通路、日没側。アルノ川に近い扉が予約なしでチケット購入の場合、予約ありの場合のチケット交換は以前と同じ場所である。すなわちアルノ川側から撮影した上の写真では奥にある扉がそうだ。ヴェッキオ宮殿から来ると右手にLambertesca通りに右折できるが、その通りに入るアーチ下の扉だ。
チケット売り場の出口の壁に16世紀のフレスコ画が2作品見つかった。1つは小さい盾型でフェルディナンド・デ・メディチ(右)、もう一つは等身大のフェルディナンドの息子コジモ2世と左手にライオンを従えたフィレンツェと右手に雌狼を従えたシエナの寓意画(左)。
さぁ、チケットを手にしていざ入場!
「コロナ禍からイタリアが再生するのは文化が再開してからこそが本格的」と言われるが、チケットを手に久しぶりに味わう高揚感!芸術なしではイタリアは語れない。
さて、入口でセキュリティゲートを通り抜けた先は、あら、まぁ!確かに入口部分が変わっている!なんと、まずは地下に誘導される。美術館を訪れたことがある方ならご存知かも知れないが、地下のトイレ方面だ。
なに?なにこの意味なき通路!せっかくやから(?)トイレ寄っといたわ。
すごく不思議な誘導の仕方で作品見る前に無駄に疲れるやん!と思ったが、将来的には意味があるのだ。
ウッフィツィ美術館の地下はメディチ家の厩舎だった。現在もその一部は、アルノ川沿いのカヌークラブとスポーツジムになっている驚く広さなのだ。
ともかく、その地下を利用して今後は古代彫刻を展示するスペースとなるようだ。めっちゃ楽しみ!
と言うことで、現在はトイレしかない地下通路から再び地上階へ上がり、ようやく!
絵画作品が展示されている2階への長く美しい階段を登るのである。
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