ガンベロロッソ試飲会(1)

発泡酒編プロセッコとスプマンテ

ガンベロロッソ試飲会・プロセッコとスプマンテ

先日、フィレンツェの有名エノテカ「アレッシ」にてガンベロロッソの試飲会が開催された。

ガンベロロッソは毎年、イタリアソムリエ協会のメンバー(確かそんなんやったはず)が選ぶ優秀イタリアワインを集めたガイドブックを出版している。美味しいワインに星ならぬワイングラスで評価がつき、3つグラスとなるトレ・ビッキエーリが最高評価である。

そこに選ばれたワインをいくつか試飲できる素晴らしい機会であった。

プロセッコ
Valdobbiadene Rive di Collalto Extra Brut ’19 – Borgoluce

まずは発泡酒から。

ここ最近、世界的に大ヒットのプロセッコであるが、味も値段も気軽に楽しめ発泡であることがワインに華やかさを添える。世界的人気となった今、誰もがプロセッコを造りたがり、あのオーストラリアの歌手カイリー・ミノーグまでプロセッコを造らせているのには驚いた。昨年にはロゼも登場したプロセッコの世界はとどまることを知らない勢いである。

ところで、プロセッコとは?

2009年までプロセッコと呼ばれていた土着の白葡萄品種グレラを最低85%使用しなければならない。プロセッコの銘柄はDOCと1ランク上のDOCGが存在する。生産地はヴェネト州とフリウリ・ヴェネチア・ジュリア州にまたがり、その中でもDOCGと名乗ることができるのは コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ市にある畑のみで比較的傾斜が激しい狭い丘陵地だ。

試飲出来たのは、ヴァルドッビアーデネのもの。「私、本家ですから」と言いたげである。

ここ10年で急増したプロセッコの重要に対して供給が間に合わず、多くの森を開拓し葡萄畑とした。それは気候温暖化がもたらした集中豪雨で土砂崩れを生じさせ、森が減ったことで生物多様性が弱まり、生産規制がまだ頼りなく多量の化学的な薬品を撒く農家があるなど、経済発達の裏側で問題が起こっている。特に、イタリア全土でビオを実践する農家が増えた中、化学薬品の使用とは消費者としては無視できぬ事態だ。スーパーで安売りしているプロセッコを飲むと頭痛がするのは、それが原因かもしれない。

ゆえにプロセッコはできる限り信頼の置ける生産者を選びたいと思うので、このような機会に知ることができるのはありがたい。

スプマンテ

発泡酒は2種類の試飲で、プロセッコとオルトレポのピノ・ネロ品種スプマンテ。プロセッコはタンク内発酵でオルトレポ・パヴェーゼのスプマンテは瓶内発酵である。だからプロセッコは元気でスプマンテは落ちき気があり、それぞれの軽やかさがそれぞれに良い。ちなみに、このスプマンテのワイナリー、今回はトレ・ビッキエーリじゃないような?過去に何度か受賞しているけれど。

ガンベロロッソのトレ・ビッキエーリ2022年リストはここをクリックして下さい。トスカーナ州がまだやけど。

2022年やねんなぁ。いつも思うが、何故に1年早いん?来年販売予定のワインなん?この日に試飲できたのはいつの評価なん?とまぁ、細かいことは気にしないで。

このリストに掲載されているからとて美味しいかどうか?はワインは好みが分かれるのでわからないが、私はここのところガンベロロッソの選択と好みが一致して嬉しいので試飲会も参加してみようと思ったのだ。と言いながらも、この試飲会が無料だったということも大きい(いや、重要!)。ありがとうエノテカ・アレッシ!

発泡酒が終わったら、さぁ、白と赤行くで〜!

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