ガンベロロッソ試飲会・白ワイン編
まずは、ピノ・ビアンコから。優しい味で飲みやすい。鳥肉を使ったリゾットが食べたくなるや。Collioはスロヴェニアとの国境で、あの辺りは上品で時には独特の美味しい白が多いよね、と青りんごと白い花の風味を楽しみながら行ったことのないイタリアの東の端に思いを馳せて。
ピノ・ビアンコと同じワイナリーKOMJANC(読めねぇ・・)のソーヴィニヨン。ブラン?ピノ・ビアンコは優しさあふれていたけれど、こちらは酸味もあって爽快でいながら存在感が増してきた。ソーヴィニヨンの赤はそれほど好みではないけれど、白は好き。
この2本は飲んだことのある定番の味で期待通り。そして、美味しい。
アマルフィ海岸の葡萄畑とは、絶壁に植えられたチンクエテッレの畑みたいなのかしら?と、ワイナリーMarisa Cuomoのインスタグラムを見たら、ワイナリー訪問するには最高に楽しそうだが、最高に行きにくそうな場所にあった。自然と人との戦いのような崖に育つ葡萄は、南イタリアの眩しい太陽と青い海に愛撫され、人々の忍耐強い労働を介して造られた黄金色に煌めく液体となり、エニシダ、アプリコット、そしてナッツのような香ばしさもある魅惑の飲み物となった。
今回試飲出来た白の中で最も好きだったな。土着の品種でFenile 30%, Ginestra 30%, Ripoli 40%。さらに熟成したらいい感じに進化するのではないだろうか?少し熟させたチーズが食べたい。
こちらもカンパニア州の、今度は山沿いにあるワイナリーCantina di Solpaco。DOC銘柄のサンニオ(サムニウム)のファランギーナはファランギーナ品種100%で造るワイン。名前は聞くが全く馴染みの無い品種である。ピッツァとワインを合わせるならファランギーナが王道らしいが、どちらもカンパニャ州のものであるし軽い酸味に柑橘系の味わいはなるほどピッツァに合うだろう。
ワイナリーFontana Vecchiaのサンニオのファランギーナ。銘柄生産地区は世界遺産の宮殿があるカゼルタと皇帝派と教皇派が戦った13世紀の戦いで知られるベネヴェント周辺であるが、前出のワイナリーと少し距離がある。それが何を意味するかまでは読み取れなかったが、ファランギーナは爽やかさもあってとにかく飲みやすい。逆にいえば、美味しいけれど印象は薄いかも。
ラベルにDOCではなくDOPと書いてあるのは初めて見た。
これまたワイナリーFontana Vecchiaの、今度はフィアーノ品種100%のワイン。ファランギーナ同様、馴染みの無い品種だが、ファランギーナより主張があって、マルヴァジアに似てフルーティーで丸い。
ラベルが可愛いね!
飲んで見たかったビアンコレッラ品種100%のイスキア島の白。生産者はワイナリーTommasone。柑橘系の爽やかさよりは甘みを感じるアプリコットや洋梨のフルーティーさで存在感!好き!イスキア島行きたい行きたいなぁ。
今年はずっと白を中心に飲んでいるが、イタリアの白も本当にバラエティーに富んで飽きがこない。ワインで旅する試飲会、カンパニア州も楽しいなぁ。
さぁ、次は赤ワイン!
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