フィレンツェの香りのお店 Poesia 21へ。
今日、フィレンツェを散歩していて気になるお店を見つけた。
トスカーナの材料のみで作られた、香りと詩をテーマにした自然派商品のお店である。どういうことかというと、トスカーナ出身の著名人をイメージした香りに、パッケージに彼らによる詩が添えられた商品なのだ。店名は「Poesia 21」で 、「詩21」という意味を持つ。
トスカーナの著名人とその香りとは、
- ダンテ・アリギエーリ / ウスベニアオイと野の草の香り
- ニッコロ・マキアヴェッリ / アイリスと野の花の香り
- レオナルド・ダ・ヴィンチ / 薔薇と葡萄の葉
- がなくて(アメデオ・モディリアーニがあったような?それが4番かな?)
- カルロ・コロッディ(ピノッキオ作者) / カレープラントとサトウキビの香り
なるほど、それぞれにイメージに合った香りである。
ルームフレグランス。パッケージデザインも素敵。
石鹸やキャンドル。石鹸は手に取った時の匂いは非常に繊細(要するに、あんまりしない)だが、優しい泡ができて肌がつるつるになるのだそうです!
バスソルト。これはダンテ・アリギエーリのシリーズ。書かれている言葉(詩)は、「太陽や諸々の星を動かす愛」。神曲・天国篇の最後の言葉である。これをお風呂に入れれば天国気分になれそうや。でも、家にお風呂ないねん。シャワーやねん。くぅ〜!
レオナルド・ダ・ヴィンチシリーズのキャンドル。こちらは「始めるものではなく続けるもの」と書かれている。これは不屈を表した言葉らしいが、なるほど。何事も3日坊主の私には、心に命じたい言葉である。お洒落な美男だったレオナルドだから、薔薇の香りが納得!そいでもってレオはワイナリーも所有してたから、葡萄の葉っていうのもいいねぇ。しかも、キアンティクラシコ地方のパンザーノ・イン・キアンティの葡萄の葉とある。いやーん、パンザーノワイン好きには嬉しいやん♪ せやから、買うてしもたやん。
子供用のボディーソープもあって、可愛い。香りは何だろう?ビスコッティ?ボディソープは大人用も、トスカーナの署名人シリーズであり。
今度行った時に購入したいのが、リップバームとハンドクリーム。リップバームは「ミントとミルク」の香りが気になる。ハンドクリームは、蜂蜜とチェリーの2種類。試してみた蜂蜜はいつまでも甘い香りが続いたなぁ。(これは著名人シリーズではない。まぁ、マキアヴェッリのリップバームはご免被りたいな。)
素敵なデザインの紙袋。内側に「この袋には私たちの詩とともに、あなたの夢、あなたの願い、あなたの思いが入っています。」と書かれている。隅々まで詩的で、物質を買って豊かになっただけでなく、精神も豊かになる。
裏面には、「再利用してね。こうやったら箱になりますよ」とイラスト付きの説明文。お洒落なデザインの袋なので、白黒のままでもいいし、塗り絵にしてもいいし。
こういう優しい気持ちのお店、いいな。今、レオナルドの薔薇と葡萄の葉の香りのキャンドルを灯しながらこれを書いているけれど、強い香りではなく、最初はあれ?これ、匂いするの?可愛いだけやった?と不安になりかけたが、徐々にふんわり柔らかな香りが広がって、なんだろう?赤ちゃんのバスルームにいる気分。他のキャンドルの香りも知りたくなる。
最初は商品に書かれた言葉に誤魔化されたところがある?自分、大丈夫?と問う気持ちがあったが、キャンドルの香りとともにトスカーナの自然を愛する人々が丁寧に愛情を込めて作った作品ではないか?と思えてきた。
美しいトスカーナの大地が生んだ天才たちの言葉が書かれたフィレンツェのお土産、いかがでしょうか?
Poesia 21
Via della Spada 36/r. 月曜定休
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