フィレンツェのパン屋S・フォルノ
フィレンツェにオルトラルノ(またはラッダルノ)と呼ばれる地区がある。オルトラルノとは、何のことはない、アルノ川の向こう側という意味で、ドゥオモ側ではないアルノ川を挟んだ向こう岸のことだ。オルトラルノは、チェーン店ではなく観光客向けでもない、ちょっとお洒落なお店が多いので散策が楽しい地区なのだ。
そこに評判の良いパン屋「S.Forno」がある。
某日、ここでトスカーナの秋の味覚を食べることにした。それは、この季節だけに出会えるお菓子カスタニャッチョだ。
カスタニャッチョは水で溶いた栗の粉にオリーブオイルと塩を少々、干し葡萄と松の実にローズマリーを混ぜて焼くだけという非常に簡単なお菓子で、砂糖は入れずとも栗のほんのりとした甘さがあり、一度つまみ出したらやめられなくなる。
好き嫌いのある味かもしれない。そして各家庭の味というのがあるからか、ここで頂いたのは塩がよく効いたしっかりと目が詰まったタイプで、私の作るものと少し違う。
大好きなお菓子なので、納得の味に出会えるまで今年は色々と食べ歩きをしてみよう。もちろんこのお店のカスタニャッチョも美味しいので、この時期にフィレンツェにお越しの方は是非試してください!
さて、このパン屋、田舎の食料雑貨店のようでありながら隅々まで非常にお洒落である。商品のパッケージが芸術作品のようで、どこまでが売り物なのかしらと思ってしまう素敵さだ。
この日は老眼鏡を忘れた為、洒落た外観でも実際はどんな品物が売られているかはよく把握できなかったのだが、見た感じどうもこだわりの品のようである。
パン屋なので、当然ながら美味しそうなパンが売られている。パンの朝食メニューも昼食のパニーノもあるので、気になる!
美しいお菓子も選択できるのは嬉しい。お店の奥のキッチンをチラリと覗き見したところ、日本人がいらっしゃるっぽい?ということは、美味しいはず!
焼き菓子もあるんだね。ちょっとしたお土産にいい。
テーブル席もあるので、店内でパンやお菓子を味わえる。ただし、ここはバールではないので珈琲はエスプレッソはなくアメリカンだけである。または紅茶か瓶入りジュースが楽しめる。
ジュースがやけに美味しそうだったが、睡魔に襲われていた私はお菓子を食べて他のお店でエスプレッソを飲むことにした。
出勤簿入れみたいなこれは何でしょう?動物の管理ボードだったのかしら?今はお店の名刺入れになっている。さりげなく飾られたアンティークな品がお店の雰囲気にぴったりで、こういう内装大好き!
フィレンツェで朝食に昼食にまたは散策中のおやつに、どうぞ。美味しい食べ物とともに素敵空間が味わえて、幸せ度数が上がります。
S. Forno
Via Santa Monica 3r
7:30am-7:30 pm
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