フィレンツェはジェラート(アイスクリーム)発祥の地と言われ、歴史地区内にもたくさんのジェラテリア(ジェラート屋)があります。おやつとしてはもちろん、昼食代わりに食べたり、夕食を終えて夕涼みがてらジェラート屋へ出かけるなど、ジェラートはフィレンツェ人の生活に深く関わっています。
ジェラートの値段は、シングルコーンで1.50ユーロから2ユーロぐらいが相場です。シングルコーンで、1種類から3種類の味を選べます。(ただし、お店によってはコーンの大きさよりも、味の種類によって値段がつけられているところもあります。例:1種類の味1.50ユーロ、2種類の味2ユーロ・・・)イタリアでは、商品に値段を表示することが義務ずけられています。気づかずに買うと、1つ8ユーロや10ユーロという値段をつけている悪質なお店もありますので、必ず値段を確認してから購入しましょう。
ジェラートにはたくさんの種類の味があります。同じ味をいろんな店で食べ比べたり、ひとつのジェラート屋の味を全種類制覇したりと、楽しみも増えます。ミルク味といちご味がぴったりなどジェラートの味の組み合わせ方にも、、イタリア人はこだわりがあるのです。
基本的なジェラートの味
フルーツ系 | クリーム系 | |||||
Albicocca | アルビコッカ | アプリコット | Buontalenti | ブォン タレンティ |
フィレンツェの味。クリームを主体にしたもの。各店によりレシピが違う。 詳しくは、こちらのブログを |
|
Anguria (Cocomero) |
アングリア (ココメロ) |
スイカ | Cassata Siciliano |
カッサータ シチリアーノ |
砂糖漬けフルーツ入り | |
Amarena | アマレーナ | チェリー | Crema | クレマ | クリーム | |
Arancia | アランチャ | オレンジ | FiordiLatte | フィオーレ- ディ-ラッテ |
ミルク | |
Fico | フィコ | いちじく | Malaga | マラガ | クリーム味のジェラートにリキュール漬け干し葡萄入り | |
Fragola | フラゴラ | いちご | Zabaione | ザバイオーネ | 洋酒入りカスタードクリーム味 | |
Frutti di bosco | フルッティ・ディ・ボスコ | 森の果実 | Zuppa inglese | ズッパ イングレーゼ |
シロップ漬けのスポンジが入ったカスタードクリーム味 | |
Lampone | ランポーネ | ラズベリー | ||||
Limone | リモーネ | レモン | ||||
Pera | ぺラ | 洋ナシ | ||||
Pesca | ぺスカ | 桃 | ||||
ナッツ系 | チョコレート系 | |||||
Cocco | コッコ | ココナッツ | Bacio | バッチョ | ヘーゼルナッツ入りのチョコ | |
Mandorla | マンドルラ | アーモンド | Cioccolato | チョコラート | チョコレート | |
Nocciola | ノッチョラ | ヘーゼルナッツ | Nutella | ヌテッラ | ヘーゼルナッツ入りのチョコ | |
Pistacchio | ピスタッキオ | ピスタチオ | Stracciatella | ストラッチャ テッラ |
チョコチップ |
歴史地区内には、あちこちにジェラートを売るお店を見かけます。しかし、すべてのお店で手作りしているというわけではありません。どのようにして手作りかどうかを知ることができるでしょうか?
看板に「Artigianale」(アルティジャナーレ・手作り)や、「Produzione Propira」(プロデュツィオーネ プロプリア・自家製)の文字が入っているお店は間違いありません。または、バール併設ではなく、ジェラートのみ販売しているお店も手作りです。(もちろん、バール併設のお店でも自家製のところもありますが、その場合は手作りや自家製という言葉がどこかに書かれています。) そして一目で自家製かどうかわかるのは、ジェラートが保存容器のなかでこんもり山のように盛られているかどうかです。自家製のジェラートは山盛りにすることができません。こだわりのジェラート屋はジェラートを蓋付きの筒状の容器に保管しています。
ドォウモ広場 |
ピッティ宮殿 オルトラアルノ |
サン・マルコ広場 | サン・ロレンツォ | サンタ・クローチェ広場 |
カラピーナ | サンタ・トリニタ | レ・パリジーネ | レオナルド | デイ・ネリ |
エドアルド | ジェラテリア・ デッラ・パッセラ |
カラベ | ヴィヴォリ | |
ラ・カッライア | リヴァレーノ | |||
マルコ・ オッタヴィアーノ |
||||
ヴェストリ |
ドォウモ広場
- カラピーナ Carapina おススメ度
- Via Lambertesca, 18
今日は何を作ったの?と思わず尋ねてしまいたくなるような、料理とジェラートを組み合わせ味を生み出すジェラート屋です。もちろん、クラッシックな味もおいしくいただけます。歴史地区で1,2を誇る美味しさです!コーンも一味違います。
オリジナルな味をチェック
Ricotta(リコッタ) リコッタチーズ
FrescoCarapina(フレスコカラピーナ)
Thè(テ) 紅茶
Crema al Limone(クレマ アル リモーネ) レモンクリーム
Crema al Vinsanto(クレマ アル ヴィンサント) ヴィンサント(甘口デザートワイン)のクリーム
とってもオリジナルな味をチェック(好奇心旺盛な人は試してみてください!)
Vino sorvetto(ヴィーノ ソルヴェ) ワインのシャーベット
Birra sorbetto(ビッラ ソルヴェ) ビールのシャーベット
Extravergine olive oil(エキストラヴェルジネ オリーヴオイル) エキストラヴァージンオリーヴオイルなどなど・・・。想像を越す味が、まだまだあります。(季節により、お目見えする味が違ってきます)
-
- エドアルド Edoardo
- Piazza del duomo 45r
素材はすべて有機農産物を使用し、着色料、保存料など一切使用しない自然派ジェラート。コーンは古代小麦で手作りです!
オリジナルな味をチェック
Chianti Colli Fiorentini DOCG(キャンティ・コッリ・フィオレンティーニ) キャンティ・コッリ・フィオレンティーニ(赤ワインのシャーベット)
Gianduja(ジャンドゥーヤ) ヘーゼルナッツチョコ -
ピッティ宮殿周辺・オルトラアルノ
- ジェラテリア サンタ・トリニタ Gelateria Santa Trinita おススメ度
- Piazza Frescobaldi, 11-12/r(トリニタ橋)→
地図
素材をおいしさを大切にして作られたジェラートは、あっさりと上品な味わいです。店内には、有名店のチョコレートや、フィレンツェの絵が描かれたビスコッティ、ワイン、パスタなども販売しており、お土産探しにも役立ちます。
オリジナルな味をチェック
Santa Trinita(サンタ・トリニタ) マスカルポーネ使用のクリーム味にダークチョコレートのお店オリジナル
Miele e Latte(ミエーレ・エ・ラッテ) 蜂蜜とミルク
- ジェラテリア・デッラ・パッセラ Gelateria della Passera おススメ度
-
Piazza della Passera 15/R
上品な味のジェラートです。カクテルのモヒート味も、夏にさっぱりとおススメです。
オリジナルな味をチェック
Mojito(モヒート) カクテル「モヒート」味の大人のジェラートです。ジェラテリア・デッラ・パッセラは、地図のCaffe' degli Artigianiの正面です。
- ラ・カッライア Gelateria La Carraia
- Piazza Nazario Sauro 25/r
Via dei Benci 24r
このご時勢に、シングルコーン1ユーロ!驚く安さです。安い=まずいとは決していえない品質に脱帽です。さっぱりした食感です。
サン・マルコ広場周辺
- レ・パリジーネ Le Parigine おススメ度
- Via dei Servi 41/R
白黒の牛の置物が入り口でお迎えしてくれるこのジェラート屋は、どこか懐かしさを感じる優しい味です。お店のオリジナル「レ・パリジーネ」は、ちょっとおなかがすいたときのおやつにぴったり。
オリジナルな味をチェック
Le parigine(レ・パリジーネ) パリジーネと呼ばれるウェハウスにジェラートを挟みます。(写真右下)
Cannella(カンネッラ) シナモン
Yogurt Greco(ヨーグルト・グレコ) ギリシア風ヨーグルト。ほどよい酸味が特徴です。 -
- カラベ Carabè おススメ度
- via Ricasoli, 60r リカソリ通り(赤色)60番→地図
シチリアからやってきたアントニオとロレダーナがはじめたジェラート屋です。「ジェラートの生き字引」といわれるアントニオが作るジェラートは、保存料、着色料が一切使われていず、季節の新鮮なフルーツのみ使用されています。特に、アーモンドなどのナッツ類、レモンやオレンジの柑橘類は、毎週シチリアから新鮮なものが届きます。カンオーリやカッサータ、グラニータ(かき氷状の飲み物)、ブリオッシュ(パン)にはさんだジェラート・サンドなど、シチリアらしいメニューもお見逃し無く。
夏の暑い日には、ジェラートがのったコーヒー味のグラニータが最高です!
ピスタチオ味がお勧めです!ほかのジェラート屋よりも、ピスタチオ含有量が多いので、しっかりと味わうことができます。
サン・ロレンツォ周辺
- レ・ボッテゲ・ディ・レオナルド Le botteghe di Leonardo おススメ度
- Via de Ginori 21/R
無農薬の素材を使用したジェラテリア。珈琲味はIlly・イリー、チョコレートは板チョコのトップクラス・Domori・ドモリを使用するなど、厳選した素材選びは美味しさにつながっています。
サンタ・クローチェ広場周辺
- ジェラテリア デ・ネリ Gelateria De’ Neri おススメ度
- Via dei Neri, 9/11 ネリ通り9番地
- ヴィヴォリ Vivoli
- Via Isola delle Stinche, 7
1930年創業の、フィレンツェの歴史の一部となっている老舗ジェラート屋です。
- リヴァレーノ Rivareno
- Borgo degli Albizi, 46
イタリアの2つのジェラート屋とBBCのジャーナリストが、ボローニャのリヴァレーノ地区で構想を築いてできたユニークなジェラート屋です。毎日、新鮮な素材を使って作るジェラートは、不必要な空気や光に触れさせないため、各味ごとに蓋をしめた容器に入れられ保存されます。その人気は、ミラノ、トリノ、、フェッラーラ、ヴェネチアにもチェーン展開するほどです。
オリジナルな味をチェック
Leonardo(レオナルド) 松の実味
San Luca(サン ルカ) お米のポン菓子入りホワイトチョコレート
Zafferano al sesamo(ザフェラーノ アル セザモ)キャラメルに絡めた炒ったゴマ入りサフランクリーム
Otello(オテッロ) チョコとカフェのスポンジケーキ入りチョコレートザバイオーネクリーム
Newyork Newyork(ニューヨーク、ニューヨーク)メープルシロップと南米産ピーカンナッツ
Sweet Alabama(スウィート アラバマ) アメリカ産ピーナッツ入りチョコラート
- ヴェストリ Vestri おススメ度
- Borgo degli Albizi, 11
アレッツォに本店がある手作りチョコレート屋のジェラートです。さすがにチョコレート屋が作るチョコレート味のジェラートは、味に深みがあります。日本人の店員さんがいらっしゃいますので、注文も安心です。お土産用のチョコレートもここで調達できます。
オリジナルな味をチェック
Ciccolato Classico(チョコラート・クラッシコ) クラッシックチョコレート
Cioccolato al Peperoncino(チョコラート アル ぺペロンチーノ) ぺペロンチーノ入りチョコレート
Cioccolato allo Zafferano Toscano(チョコラート アッロ ザフェラーノ トスカーノ) トスカーナ産サフラン入りチョコレート
Pesca Bianca(ぺスカ ビアンカ) 白桃