イタリアのグリーンパス発行
日本人は秋にイタリアを旅行できるようになるのか?
日本人のお客様相手に観光業を営む我が家は何としても「はい」と言いたいところである。トスカーナは先日、念願の黄色ゾーンとなった。自由に外出ができ、諸条件付きではあるがレストランや種々の店舗、そして美術館などがオープン。政府としては、夏には室内型施設の再開となりほぼ全てが通常運転に戻る見通しを立てている。これが成功するにはワクチン普及が鍵である。
世界中がワクチン接種を至急に進めているが、イタリアも然り。とはいえ、アメリカに比べると欧州全体で進み方が鈍い。アメリカやイギリスはワクチン生産国の強みか、驚くべき早さである。
イタリアは4月27日現在で、第一回目接種終了が21,92%、第2回目接種終了が 9,10%という状態で、まぁ、欧州の他国と同じようなペースである。
そして、ワクチン普及に伴い、移動に必要となってくるのがグリーンパス。4月26日に国内版が発行された。オレンジとレッドゾーン(シチリア、カラブリア、プーリア、バジリカータ、ヴァッレ・ダオスタとサルデーニャ)へ行き来する場合に必要となる。6ヶ月有効で、ワクチン接種済み、コロナ感染の快復者、48時間以内にコロナPCR検査で陰性の場合のみ発行される。仕事など必要不可欠の移動の場合、2歳以下は不要。6月1日には欧州版ができるらしい(まだ予定段階だが)。てか、欧州間はイースターの時期にすでに移動してたんちゃうの?って思うけど・・・。
個人的にはこのグリーンパスに賛成である。
多くの人のワクチン受容の理由は、ワクチンの危険性がコロナ感染より低いということもあるがもう一つは、自身のためだけでなく何よりも老年の親のためという声を聞く。愛する人と安心して会いたい、ワクチンはこれを可能にする。100%安心とは言い切れないのが辛いところだが。
ワクチン接種は義務ではないから、接種拒否した人々の自由や権利が制限されるとの訴えもあろう。(これはなんとなく喫煙者の権利の主張に似てなくもない。)
しかし、今、最も優先されることは感染を封じ込めること、これにはグリーンパスは必要不可欠な対策の一つだろう。グリーンパスも向こう2年ほどの話ではないかと思うと、なおさらである。お客様相手の仕事をする者にとってもお互いの安心となる。
日本はワクチン普及に少し遅れをとっていると聞いたが、始まれば段取り良い日本だから国民の8割はワクチン接種済みというゴールは意外と欧州より早かったりして・・・。
芸術、食、黄葉と盛りだくさんの秋のトスカーナで皆様をお待ちしております!
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