モンテリッジョーニのアート。
清々しい秋の空の下、かつては不落の城であったという威厳を放つ王冠のような村モンテリッジョーニを、緑に茂るオリーブや葡萄畑が優しく包む。
村の中への入り口は、ロメア(ローマ)門。この門から続く道は、シエナ、そしてさらにローマへ向かう。光が織りなす石垣の微妙な色の異なりは、朝の眩しい光、昼の強い日差し、夕暮れの淡い輝き、いずれの時間においても変わりなく美しい。
9月のモンテリッジョーニは、世界中からやってくる観光客の談笑で賑わっている。村に一つだけある教会は週末になると結婚式で忙しい。幸せを振りまく新郎新婦、祝福する参列者たち、幸せのおすそ分けをもらおうと好奇心に満ちた視線を投げかける観光客で、小さな村はさらに快活となる。
村を一周する。プチ・トスカーナ発見!カバンに入れて、持って帰りたい。
お土産屋の店番をするおじいちゃんに挨拶して、のんびりと散歩を続けよう。
石造りの家々の壁には、水中のダンテ!
これはフィレンツェを拠点とするBlubという芸術家の作品。彼の作品はトスカーナ中で見かけるが、モンテリッジョーニにも進出している。作品のテーマは『L’arte sa nuotare/芸術は泳ぐことができる』。歴史的に見ても現代の政治は危機的状況(=水の中)にあるが、これを乗り切ろう(危機=チャンスでもある)、というメッセージらしい。
モンテリッジョーニを訪れる度に写真に収めてしまう雑貨屋の装飾。お洒落な何気なさに魅かれる。
ロッソ・フィオレンティーノの奏楽の天使。この天使の絵、大好き!フィレンツェにある一番可愛い天使ではなかろうか。
ラファエッロの天使も♪
モンテリッジョーニには2つの門が残っているが、入ってきたのとは反対側のフィレンツェへと続く門。遠くに、サンジミニャーノが見える。モンテリッジョーニは、サンジミニャーノからシエナ、オルチャ渓谷へと続く巡礼の道が通る。巡礼の最終目的地のローマまで、まだまだ遠い道のりだ。
外から見る城壁も、なかなかのものである。
オリーブの林を越えて見える農家の風景は、いかにもトスカーナらしい素朴さがあって良い。
アダムの創造も水中だもんね。モンテリッジョーニには、4枚の水中シリーズがあるようで、皆様もよろしければ探してみてくださいね~。
小さいながらにも非常に絵になるモンテリッジョーニなのだ。
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