4月のオルチャ渓谷へ。
モンタルチーノに数軒のバールがある。お気に入りの場所がいくつかあるが、気分によって行き先を選ぶ。今日のバールの特徴は、素晴らしい眺め。そして、広々としたトイレからの見晴らしが、とても魅力的である。写真を手にせずにはいられないトイレもめずらしい。
オルチャの谷にぽつんと建つ礼拝堂。美観のためではなく、必要があるからここに建てられたのだろうが、絵になることこの上ない。
神の祝福を受けた町ピエンツァの入り口で、天使たちが迎えてくれる。
野うさぎが、緑の谷をぴょんぴょんと駆け回る。すばしっこい野うさぎはすぐに私達の気配を感じて、逃げ去ってしまうが、望遠レンズのおかげでようやく姿を写真に収めることができた。なかなかに狡賢い風貌で、そう言えば中世の写本にこういう顔を下兎が出てくる。
4月、オルチャの丘陵地は緑に包まれる。麦の穂が海原のようにうねるのは、もう少し先。
美味しい空気を胸いっぱいに吸ったら、今度は胃袋の番。土地のサラミに生ハム、ペコリーノチーズのアンティパストのあとは、特産パスタ・ピチ。私は鴨ソースで。食後はパンナ・コッタ。こちらは日本でレストランを経営されているシェフが、イタリア食べ歩いたパンナ・コッタの中で一番美味しいとお褒めいただいた。濃厚で甘さ控え目のパンナ・コッタは、添えられた森のフルーツで見た目も食欲をそそる。
ブログランキングに参加しています。よろしければ、応援クリックお願い致します。