春のオルチャ渓谷へ。
大地が緑の絨毯で覆われる春の最中のオルチャ渓谷。緑の大地に、年によって季節によって変化する黄や赤の草花が色を添える。昨年は青麦の中に咲く赤いひなげしが美しかった。それではと今年も探しに行くと、同じ風景に出会えるわけではない。
緑の丘陵地が舞台としたら、今年の主役はご覧の通りの黄色い花。菜の花とはちょっと違う、からし菜と聞いたような気がしてずっとそうだと思っていたが、実はアブラナ。どれも同じ仲間ではあるけれど・・・。
右を見ても左を見ても、辺り一面に見事に咲いたアブラナが風に揺れて甘い香りが漂うオルチャ渓谷。
2本仲良し。一緒に丘を登っているのかな。うむ。阿蘇山に登る圭さんと禄さんのよう。
糸杉の整列。オルチャ渓谷の緑が目にも心にも優しい。
アイリスも、黄色い谷を背景に。トスカーナに自生するアイリスだが、もうそんな季節なのだな。
ブルーのボリジもあちらこちらで咲いている。家にこっそりと持って帰りたい衝動をこらえて。スターフラワーの別名の通り星の形をした花が可愛いのだが、いかんせん俯き加減のとても控えめな花なのである。そいうところもなんだか放っておけない。
オルチャ渓谷を通る道は、まっすぐな道が少ない。地形に合わせてゆるくカーブしているのか、はたまたイタリア人が引いた道だからか。これぞ人生といいたげな道である。
ここにいるよ〜と顔を出す1本の糸杉。種が飛んできて生えたのか?意味あって植えられたのか?背景にぴったりと調和していながら、細くとも存在感がある。うん、こういうのいいね!頑張りたまえ。
緑に黄色が混じり合う景色は、5月の初旬までは楽しめるだろうか。次の黄色はエニシダにバトンタッチ。そして、赤色のハニーサックルが咲きだすだろう。自然まかせの季節のキャンパス、今だけのオルチャ渓谷を探しに来てください。
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