ホーム blog » 7月のオルチャ渓谷 花盛り 7月のオルチャ渓谷, トスカーナ, 世界遺産 2010-07-03 7月のオルチャ渓谷。 一昨日は あの山越えつ 花盛り 私の祖父は書道の師である。祖父の家には、額に入れられた彼の作品がたくさん飾られているが、その中で私が一番好きなのが、向井去来の上の詩が書かれた作品である。 桜を詠った詩だろうが、トスカーナの田舎町を訪ねたおり、ふとこの詩を思い出した。日本は山が多いが、丘陵地の多いトスカーナではこうだろうか。 一昨日は あの丘越えつ 花盛り 去来が詠った吉野の桜とは趣きの違いはあれど、トスカーナの田舎町へ行くと町中に花が溢れている。 窓辺の花は、道行く人々の目を楽しませてくれる。フィレンツェの町は歴史があり知れば知るほどおもしろいが、残念ながらこのような風景は見ることができない。同じ都会でも、パリでは窓辺に飾られる花を見たのだが。(20年ほど前の話であるので、現在はどうなのだろう) 前に登場した「恋人たちのバルコニー」。絡まっていたのは藤の花。さらに美しさを増す。フィレンツェではとっくに藤の花は終わってしまったが、田舎は涼しいのか、7月に藤が咲いているのに驚く。 花がなければ牢屋にも見える鉄格子も、溢れる花が鉄の冷たさを優しく彩る。 ジャスミンの季節。辺りに甘い香りを放つ。 ラベンダーも蜂たちを誘惑する。 いい色のゼラニウム。何でもない花だが、石造りの家に似合う花。 町中に花がいっぱい。過疎問題を免れない町なのだが、住民が町を愛しているのがわかる。 このままずっと、このように美しい町で居続けてほしいものだ。 紫陽花の季節。紫陽花とカタツムリと、紫陽花は梅雨の時期の花というイメージがあるが、梅雨のないイタリアでも6月に咲く。 緑の紫陽花は偽物かと思い、近づいたり、葉を触ったりしたが、どうも本物のようだ。青い色も混じっているので、これから色が変わるのか、本来は青色のはずなのか。 ブログランキングに参加しています。よろしければ、応援クリックお願い致します。 にほんブログ村 人気ブログランキング オルチャ渓谷ツアー オルチャ渓谷の4つの村ピエンツァ、モンタルチーノ、サン・クリイコ・ドルチャ、モンティッキエッロを巡ります。 ツアーページ この記事をシェアする Facebook Twitter Pinterest Tomoko easyfirenze.com ワインとチーズソムリエの資格を有するイタリア政府公認ツアーガイド・添乗員。 ワインと花と本が好き。自転車でトスカーナを巡る2児の母。 Prev前へ自然を探す旅 次へ夏の一日Next 関連記事 ヴィンチ 小さな村の物語ツアー ヴィンチ・サンミニアート・チェルタルド 私たちが提 続きを読む » 2025年1月29日 カステリオーネ・ドルチャ カスティリオーネ・ドルチャ オルチャ渓谷の村カスティリオーネ・ドルチャ エスプ 続きを読む » 2025年1月28日 チンクエテッレ 年末のツアー「ピサとチンクエテッレ」 ピサとチンクエテッレ 年末はリクエストにお応えして 続きを読む » 2025年1月7日 アレッツォ アレッツォ訪問(5)ランチ アレッツォでランチ 街並み ドゥオモ ピエロ・デッ 続きを読む » 2024年12月13日 « 前のページ 次のページ »