雨上がりのオルチャ渓谷へ。
本日、終日、雨の予報の南トスカーナ。 どうか、少しでも太陽が出ますようにと どんよりした雲の下の神だのみ。
一つ目の村で教会を訪れた後、雨雲を押し避けて少しばかりの青空が。 秋晴れとはいかなかったのが残念だが、 差し込む光が、『これで、どうだ?』と言いたげに湿った大地を照らす。
再び雲に覆われた空の下、 防風林か、境界線か、まっすぐに伸びる糸杉並木 くねる道は、どこに続くのか。
重なり合うオリーブの葉、銀色に光り 秘密の花園ならぬ、秘密のオリーブ林 この奥には何が隠されている?
オルチャ渓谷の顔である、いつもの糸杉も 雲の間から覗いた太陽の光で、 いつもと違った顔を持つ。
畝りながら広がる丘陵地は、洒落者だ 春には緑に、夏は麦藁色に、秋は黄土色にと 季節ごとに衣替え
雨上がり、濡れた石畳の通りを歩く。 冷たさが増した午後、高台の村で 風になびく勝利の旗も寒そうである。
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