トスカーナの秋を振り返る

トスカーナの秋。

暦の上では立冬を過ぎ、もう冬なのだ。どうりで寒いはずだ。うっすらと山の上に積雪を見る。寒さが増す前に、秋を振り返りたい。

トスカーナの秋

秋の夕暮れはしんみりと寂しくなるが、この日の夕日は、黄色、茜色、薔薇色、紺青色が混ざり合い、華麗なる夕日であった。

紅葉

石壁に絡まる蔦が、秋を彩る。今頃は、落葉し黒い実をたくさんつけていることだろう。

教会とつた

幾年を経て、教会を覆う蔦。。10年後にはすっかり教会を覆い尽くしているのだろうか。その頃もまた、ここに来て秋を楽しむことができればと思う。

ピラカンサ

 

見事なピラカンサスの燃えるようなオレンジ色が、静寂な正午の公園を華やかにする。

 

柿の木

 

渋柿の木。柿というだけでおのずと日本の風景に見えてしまう。

葡萄畑

晩秋、収穫を終え、冬眠に入る前の葡萄畑にとって最後の舞台となる。午後の日ざしに輝いて、有終の美を飾る。

モンタルチーノ

雲の影が秋色をした葡萄畑に陰影をつける。物語のような風景が、極上のキアンティクラシコを造る。

今年の秋が短く感じられたのは、なぜだろう。美しかった秋にさよならを告げ、冬支度を始めよう。

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