オルチャ渓谷の猫が可愛い。
春がきた。オルチャの丘で村で、季節を告げる花が咲き始める。ムスカリや水仙、ヒヤシンスと球根から育つ花は春の代表者。彼らは明るい色の衣を纏い、見る人々の心を軽くする。
この村で毎年、見事な花を咲かせるクリスマスローズの鉢植え。薔薇でもなければクリスマスに咲く訳ではないのにクリスマスローズなんて名がついているが、恥ずかしさから俯き加減になる新入生のような初々しさがある春に咲く花である。
トスカーナの春といえば、アーモンド。実際、この花が桃なのか、桜なのか、アーモンドなのかよくわからないけれど、きっとアーモンド。
ゴッホが描いた花咲くアーモンドの木の絵があるが、カクカクした枝の感じがそれっぽい。
オルチャ渓谷の猫たちも、暖かくなってきたので外出中。遠くからみると、あら、この子の毛は汚れているのかしらん?と思ったら、こんな毛の色だった。にゃんと挨拶しに近寄ってきた後に、ポーズとってくれた。優しい顔をした猫である。
なんだろう、猫の姿って見ていると幸福度が上がる。フィレンツェの街中では猫を見かけることが少ないが、田舎の村ではのんびりとあちらこちらを闊歩しているので、楽しい。
トラ猫ちゃんって、いいね。小さな村で、猫を探せ!みたいに角を曲がると出くわす猫たち。それぞれ可愛い。
水草のような、小さな糸杉のような?伸びる緑の気ままさが、気持ちいい。
モンタルチーノの猫ちゃん。この子は子猫ちゃんだった頃から人懐こかった。今日もモデルになってくれて、ありがとにゃ。