リチャレッリのレシピ
イタリア人はクリスマス・イブとクリスマスに何を食べるのか?この2日間の定番メニューは地方ごとにあるが、実は何でもいいといえばそうとも言える。ただ1つだけ譲れないルールがあるのだそうだ。それがイブには魚、クリスマス当日は肉ということ。
私もこのルールに従って料理した。今年はパエリアなど多国籍なメニューに挑戦したが、デザートだけはトスカーナのものを選んだ。
トスカーナのクリスマスの伝統的なお菓子「リッチャレッリ」と「パンフォルテ」。
いずれも保護指定地域表示IGPの認定が付くシエナ県の郷土菓子であるが、今年はリッチャレッリを作ってみた。一番簡単なレシピから。
リチャレッリのレシピ
アーモンド粉 250g
卵白 2個分
砂糖 400g
スプーン1杯 アーモンドエキス(これはどちらでもいいかも?)
卵白を角ができるまで泡立てて、そこにアーモンドの粉と砂糖、アーモンドエキスをさくっと混ぜる。
生地を4時間冷蔵庫で寝かせる。
寝かせた生地を(楕円形の)棒状にし、輪切りにしてから型を整える。
オーブン天板の上に乗せたクッキングシートに型にした生地を並べる。
上に、粉砂糖を振り掛ける。
170度で15分で、出来上がり。
本格的なレシピは、アーモンドを粉にするところから始まる。寝かせる時間は24時間。自作のリッチャレッリはふわふわ柔らか感が少なかったのは、簡易メニューだったからか?いや、私の不出来さのためだろうが、きっちりとアーモンドの味がしたので、まぁ、良しとする。
トスカーナは、アーモンド味のお菓子が多い。春になるとアーモンドの木がここそこに花を咲かすのを見るが、昔から身近に手に入る材料だったのだろう。今では決して安くはない材料となってしまったが。
パンフォルテはしっとりとした生地がクセになる味わい。ちなみに、パンフォルテもリッチャレッリもクリスマスの時期だけというわけではなく、一年中食べることのできるので、シエナへ行かれた際は是非お試し下さい。
そしてついでに、カントゥッチも作った。意外と簡単にできるので、レシピにご興味のある方は私の過去記事で恐縮だが、こちらのページをご参照下さい。
これらのドルチェに、ヴィンサントやモスカデッロ・ディ・モンタルチーノがあれば完璧だったのだが、残念ながら切らしていたのでモスカート・ディ・アスティとアマーロで。
今回はアマーロと呼ばれる食後酒のなかでも、「DISARONNO」を買ってみた。アマーロも、養命酒っぽいものや辛口のものといろいろと種類があるが、DISARONNOはアーモンドの香りが強い甘口である。クリスマスということで、ロベルト・カヴァッリ仕様になっていた。
今年も無事、クリスマスが終了!
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