アレンジツアーで、モンテリッジョーニとシエナ、モンタルチーノ訪問。
この日のツアーは、フィレンツェ駅でお客様をピックアップ。お客様の乗ったローマからの電車が少し遅れたので、駅を行き交う人々をぼんやり見ていた。制服を着た若い士官候補生たちが通り過ぎる。駅前にカラビニエリ(軍警察)の士官学校があるのだ。イタリアではカラビニエリを題材にした笑い話が尽きないが、姿勢良く制服を着た彼らは格好いい。
お客様も到着し、トランクにスーツケースを乗せ、最初の目的地モンテリッジョーニへ出発。遠くから見るとよくわかる「王冠のような村」
村を1周。猫ちゃんが、気持ち良さそうに日向ぼっこ。観光客も少なくなったし、ようやくのんびりできるね。
モンテリッジョーニの観光施設といえば、城塞の上の散策道。ハイシーズンだというのに工事デスカ?!と驚いた今年の夏だったが、ようやく修復を終え、再び安心して歩けるようになった。村へのメインの入り口である門は未だ修復中であるが。11月1日から3月31日は火曜日は閉館なのでご注意を!
シエナへ移動。後ろ姿も美しいシエナのドゥオモ。ドゥオモ、マンジャの塔をはじめ、実は見所が多いシエナなのだ。
町歩きが楽しいシエナ。だが、坂が多い。それが魅力的なのだが、歩きやすい靴でお越しやす。
どこに続くのだろうと、入って行きたくなる路地が其処此処にある。
ヴァザーリ先生によると、シエナのドゥオモは世界で最も美しい床細工が施されていると。同感です。12月25日休館で、冬期2月末までは2€なので、必見!
2ユーロは正確にはピッコローミニ図書館入場料と思うが、ドゥオモは無料だが2ユーロチケットなしでは入れないので、ドゥオモ2ユーロなのか。ドゥオモ入場時に要チケットで、同じチケットでピッコローミニ図書館も入場するから無くさないで下さいね。12月26日から1月6日まで5€。先日訪れたときは、床パネルのほとんどが隠されていたが、再び、全部ではないけれど最も素晴らしい1枚を含めた幾つかが見れるようになっていて良かった。
ドゥオモ内の噂の(?)ピッコローミニ図書館。室内の壁面にピオ2世の生涯のフレスコ画。図書館と呼ばれているが、私たちが想像する図書館とは異なる。しかし、世界で最も美しい図書館(と呼ばれるとこ)って、ココでしょ?!シエナには、世界一美しい広場、世界一見事な床細工、世界一煌びやかな図書館など、世界一が多い。
しかし、絢爛たる世界に時間を忘れて見とれているわけにはいかず、旅を進めなければ。冬の1日は日が短かい。日没前になんとかモンタルチーノまで辿り着かねばならぬ。
おおッー!間に合った!しかも、雲海が出てるし、満月まで。
なんという景色!空の色がため息のでる美しさ。なぜ、こんな日にデジイチを持ってこなかったのか!私の馬鹿!
1年に満月は12回はやってくる。たまたま空を見上げると満月に気づくことがあるが、「あ、」と思うだけでほとんど気に留めない。しかし、この満月は何やらパワーを秘めているのか、ずっと目で追ってしまう月であった。あとで知ったが、藤原道長が望月の歌を詠んでから千年目とはなんとも不思議な気分である。
この世をばわが世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば
トスカーナで言えば、コジモ1世の心境かしらん。シエナ共和国を支配し、フィレンツェ公国からトスカーナ大公国になった。モンタルチーノ陥落でシエナ敗北が決定した。モンタルチーノの城塞で美しい満月を見上げて思うは・・・。モンタルチーノの赤ワインのこと?と風流ではない私である。
モンタルチーノを後に、17時過ぎだというのにすっかり暗くなってしまったオルチャ渓谷をアグリツーズモヘ向かった。
ブログランキングに参加しています。よろしければ、応援クリックお願い致します。