ヴェネツィアでスプリッツ
ヴェネツィアではサン・マルコ広場は必須の訪問先である。
ということで、フェニーチェ劇場近辺のホテルから午前遅くに広場へ向かう。しばらく歩くと、異国風の丸屋根を持つサン・マルコ大聖堂が見えてきた。
広場に設置されたクリスマスツリーは、繊細さのある飾りがヴェネツィアらしい。灯りが点ると、これまた美しいのだろうな。
桟橋に並んで浮かぶゴンドラの奥に見えるのは、サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂だ。ゴンドラ、アドリア海、木杭、街灯、教会・・・何一つ不要なものがなく、何一つ欠けてはならず、すべてが夢のヴェネツィアを演出している。
サン・マルコ広場から駅へと向かう。
今回は80歳を超える高齢の母と伯母を連れての旅なので、できる限り短距離で目的地に到着せねばならぬ。迷路のようなヴェネツィア散策は一人だと迷うのも楽しいのだが、果たして駅まで無駄なく辿り着けるのか?と不安になる。
大運河と違って、小運河には生活感が溢れている。運河に面した暮らしは、一体どんなものだろう?
途中、休憩することに。
これまた何処に入れば良いのか迷ったが、運良く素敵なバールに出会えた!ヴェネツィアも観光客相手や外国人経営のバールも多く、それが悪いわけではないが、そんなお店に当たると勝手が違うので戸惑うのだ。
Boresso
Salizada San Stae 1908
ヴェネツィアを歩いていると、お土産の屋台はオレンジの飲み物スプリッツをパロディ化した商品で溢れている。なぜなら、スプリッツはヴェネツィア生まれの飲み物だからだ。
というわけで、バールにて私はスプリッツを注文した。スプリッツはプロセッコ、炭酸水、赤いリキュールを同等の割合で混ぜたカクテルで、赤いリキュールがアペロールやカンパリなどに変わることで、味に若干の違いが生まれる。
リキュールを選ぶことができたので、せっかくだからヴェネツィア産のリキュールである「セレクト」を選択した。甘さと赤色が強いのが特徴である。
チケッティ(おつまみ)に野菜のポルペッテ・フリッテ(コロッケ風)。母と伯母はジュースとお菓子をいただいた。
ここまでわざわざ来る必要はないけれど、綺麗なお店(トイレも広くて綺麗)で、親切で美味しく休憩・軽食に適しているので、よろしければお立ち寄り下さい。
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