霧のヴォルテッラ

1月のヴォルテッラ

ヴォルテッラの街並み

ヴォルテッラは中世の趣を残した町である。歴史的・芸術的な見どころも多いのだが、何よりもまず、街並みが魅力的だ。

ヴォルテッラのメインストリート

まだクリスマスの飾りが通りを飾る1月初旬、冬日だが賑やかさを残したヴォルテッラを訪れた。この日はチーズ農家にお邪魔する予定だったのだが、農家の方がコロナに感染したとのことで、急遽、ヴォルテッラへ行き先を変更した。

ヴォルテッラの路地

私はこの街が好きだ。中世を感じられる町はトスカーナには他にもあるのだが、この町のガチな雰囲気が良い。観光地なのだが、それほど賑わっていないのも良い。

ヴォルテッラの坂道

吸血鬼の男の子と人間の女の子の恋愛を描いたアメリカの小説の中で、吸血鬼の国への入り口はヴォルテッラという設定になっているのだが、霧が出てくると、いかにもという様子でさらに良い。

ヴォルテッラと三輪オート

トスカーナらしい黄色い壁の建物に赤い三輪オートが、とても絵になる。イタリアは、こういう日常の風景が素敵だ。

霧のヴォルテッラ

霧がなければ、この道から美しいトスカーナの田園風景が眺められるのだ、この日は、どんどん霧が濃くなってきて目の前さえ霞んできた。ぼんやりと点いた街灯も、冬の灰色の世界に飲み込まれていく様が良い。

ヴォルテッラの裏通り

町に掛けられている植物や置物が可愛くて、散策の楽しさが増す。路地好きや石造りの街並み好きにはぴったりの観光地である。

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